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「しめ縄かなと思って何度も見直したけど」 巫女さんの“内職”はLANケーブル作り 1本ずつ成端、導通確認する姿にX騒然

そんでなライターズ そんでなライターズ

東京・羽田の穴守稲荷神社にて白衣と緋袴姿の巫女が、手元に集中しながら何やら黙々と作業する風景がXに投稿され、注目を集めています。巫女の手の中にあるのは、しめ縄…ではなく、なんとLANケーブル。実は巫女が行っていたのは、LANケーブルを1本ずつ丁寧に自作する作業だったのです。先端の成端や、テスターによる導通確認も行っていました。この異様な光景には、「やっぱLANよなあ しめ縄かなと思って何度も見直したけど」と驚きの声が多数寄せられました。

投稿したのは、東京・羽田の穴守稲荷神社の公式マスコットアカウント「穴守稲荷のコンちゃん【公式】(@KK14_kon_chan)」を運用する職員の井上さん。LANケーブルの自作作業はもともと井上さん自身が担当していましたが、「最近は老眼で細かい作業が厳しくなり、若手への業務委譲を模索していた」といいます。

そんな中で白羽の矢が立ったのが、手先が器用で新しいことへの意欲もある、そして「老眼ではない」巫女でした。

なぜ専門業者に依頼しないのか。その理由について、「屋外などの大掛かりな配線は専門業者に依頼しておりますが、一般の中小企業によくあるように、社内の軽微な配線や機器設置は自分たちで行っております」と、神社運営の裏側を説明します。

社務所内のネットワーク環境は、度重なる増改築により「配線周りがカオスな状況」になっており、今回はケーブルの規格を統一し、長さも揃えてすっきりさせることが目標だったそう。

規格にCAT6Aを選んだ背景には、四半世紀にわたってネットワーク環境を「継ぎ足し、継ぎ足しで構築してきた」という井上さんの哲学があります。

「現状ではオーバースペックかもしれませんが、『ケーブルのカテゴリはケチるな』という先人の教えに基づき選択しました。高規格ケーブルの自作作業はシビアですが、これからの若い世代に期待しています」

この投稿のコメント欄には、IT関係者とみられる人からの反応も多く見られました。「エレコムのケーブルは成端しやすいよね」という玄人ならではの一言のほか、「ITお守りってのもありますから、祈祷済みUSBメモリとかSDカードとか、LANケーブルもアリでございますね!」「ここの神職の方が、ドリル片手にフックを取り付けようとしているのを見ました(笑) 皆さん内作するなんて素晴らしいですね」といった声も。

井上さんによると、神社での「内職」は実はケーブル制作にとどまらないのだとか。御守や御札といった神祭具の奉製はもちろん、コピー用紙の補充やトナー交換といった事務作業も日常的に行われています。さらに最近では、「職員の特技(趣味)を生かして、御朱印受付の番号呼び出しシステムなども自作した」といいます。巫女自身も、舞の奉仕や御守の授与に加え、デジタルサイネージ用の動画編集や御朱印帳デザインのデジタル版下作成も担当しているのだそう。

 

穴守稲荷神社は明治期に日本初の「神社参詣電車」(現在の京急空港線)を擁し、大正時代からは飛行機の航空安全を祈願してきた歴史をもちますが、現在はキャッシュレス決済やPayPay賽銭、NFCタッチによるデジタル巡拝「いなめぐDX」の実証実験なども展開しています。

「技量と意欲があれば、通常業務の枠にとらわれず、様々な作業に積極的に取り組んでもらう方針です」と井上さんは語るのでした。

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