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人手不足のバス会社 18歳女性、バス運転手デビューに向け訓練 通学中に見た心を込めた姿に憧れ「同じ仕事がしたい」 規制緩和で受験が可能に

山陰中央新報社 山陰中央新報社

10代運転手を目指して、今春高校を卒業して入局した山本夏楓(かえで)さん(18)が訓練を続けている。原点は高校でバス通学をしている時に接した女性運転手の丁寧な対応と、優しさがこもった運転技術だ。

島根県の松江市交通局で初となる10代の運転手が誕生する背景は、人手不足による国の規制緩和。従来、大型二種免許の受験資格は「21歳以上かつ普通免許の保有歴3年以上」だったが、2022年の道路交通法改正により、特定の教習受講を条件とした上で「19歳以上かつ普通免許の保有歴1年以上」に変わった。

見直しを受け、市交通局は2024年に高卒職員の募集を開始。2年目にして初めての高卒職員となる山本さんを迎えた。

山本さんは現在、窓口対応を学んでおり、今後は車両整備や乗客対応などを学ぶ。3月に普通免許を取得しており、19歳で迎える27年3月には、大型二種免許の取得が可能となる。

市立皆美が丘女子高(松江市西尾町)へバス通学していた山本さんにとって運転手は身近な存在。最初は市交通局に女性運転手がいることに驚いたが、20代くらいの女性が乗客一人一人に声をかけ、安全に心を配っている姿を見て「同じ仕事がしたい」と思うようになった。「急カーブでも安全に走らせる技術や、乗客への気配りに憧れた」と振り返る。

大型バスを操りながら1人で乗客対応するには、頭や体で覚えなければならないことがたくさんある。同局の運転手は、市内14路線50系統すべてで的確に運転する必要があり、今は先輩運転手の隣で所作を見ながら感覚を養っている最中だ。

市交通局の運転手は4月時点で93人、平均年齢は49.1歳。女性運転手は10人いる。「乗客に安心してもらえる運転手になりたい」と試験合格とデビューに向け、日々励んでいる。

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