SNSなどで時おり話題になる海外での日本語の“誤訳”。「ち」と「さ」の間違いなど微細なものから根本的な勘違いまでその程度はさまざまだが、今SNS上で大きな注目を集めているのは史上まれにみる大誤訳だ。
「僕の見たおかしな翻訳のなかで、一瞬にして最高爆笑ラインを一気に飛び越えてしまったのが、これ。 10個くらい並んだ『和式トイレ』の扉のうえの翻訳は、すべてウンコ。場所は世界遺産にも指定される河南省の霊山である嵩山の麓のトイレ。」とその模様を紹介したのは蓉堂居士こと神戸大学人文学研究科准教授の早川太基さん(@rongtangjushi)。
和式トイレを指す「蹲便」という案内板の下に書かれた「ウンコ」の文字。たしかに用途としてはあっているのだが、そこまで意訳しなくても…
早川居士さんにお話を聞いた。
ーーこの翻訳をご覧になった感想は?
早川:「和式トイレ」を「ウンコ」などという凄まじい翻訳は、中国広しといえども後にも先にも見たことはありません。おそらく機械翻訳の結果だと思いますが、「和式トイレ」の翻訳として「トイレにおいて排出されることのある例の物体」をオブラートに包まずに、そのまま言葉にしてしまったという断崖絶壁のような落差が、笑いを生みます。
ーーご投稿に対し大きな反響がありました。
早川:さすがのド直球の「ウンコ」という翻訳に、日本人の皆さんも大爆笑したみたいです。やがてコメント欄には、多くの中国人たちも加わり、笑いを日中間で共有できました。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「『○んこすわり』って言うからな」
「韓国語もおかしいですね。쭈그리고 앉자 = しゃがんで座ろう」
「英日韓3言語それぞれ独特なバグり方草」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。読者のみなさんはこれまでこんな誤訳を見たことがあっただろうか?
なお今回の話題を提供してくれた早川さんは4月23日から9月24日にかけてNHKカルチャー梅田教室で「『七絃琴』の名曲でめぐる漢詩文の旅」を開講する。 孔子が奏でたという七絃琴の典雅な音色を、絹弦による生演奏によって楽しみながら、関連する文学や歴史的背景を探るという興味深い内容で、オンライン受講も可能。ご興味ある方はぜひお問い合わせいただきたい。
【蓉堂居士/早川太基さん関連情報】
▽Xアカウント
https://x.com/rongtangjushi
▽NHKカルチャー梅田教室「七絃琴」の名曲でめぐる漢詩文の旅
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1291280.html