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タンスにしまわれた茶封筒 中身は今は亡きヤオハンの商品券と初めて見る500円札 「何も買ってくれなかった」倹約家の祖母の思い出が懐かしい

そんでなライターズ そんでなライターズ

祖母の遺品整理中、タンスの底にあった茶封筒に入っていたのは、今は亡き八百半デパートの商品券と、伊藤博文の肖像が入った1000円札、そして岩倉具視の500円札でした。生前の倹約ぶりがにじみ出るような金品にて、「おばあちゃんらしいね」と母と顔を見合わせて笑ったというエピソードがXに投稿されると、「うちにも似たような思い出がある」といった共感の声が多数寄せられました。

投稿したのは、趣味の鉄道写真を中心にSNSで発信している、さむさん(@urakutenism)です。この“へそくり”が見つかったのは、祖母が亡くなって間もない頃に遺品整理をしていた最中でした。

「母とふたりで遺品整理をして、タンスに仕舞われた衣類を出す際、底に敷いてあった新聞紙をめくったところ茶封筒が出てきて、その中に入っていたのが商品券や旧札でした。母とは『おばあちゃんらしいね』と笑いあったのを覚えています」

祖母が亡くなったのは今から23年前。当時、さむさんは20歳でした。祖母とはもともと別々に暮らしていましたが、足腰が弱くなったことで、娘であるさむさんの母が引き取り、亡くなるまでの約10年間を一つ屋根の下で過ごしたといいます。

「おばあちゃんらしい」と、さむさん親子に共通認識があったのは、祖母がとても倹約家だったため。「大正生まれで戦争を経験している祖母は、蓄えの大切さを身にしみて知っていたのだろう」と、さむさんは振り返ります。

「孫の立場としては、お小遣いをもらった記憶がないくらいにケチんぼでした」

タバコを嗜む際、1本を切り詰めて2回に分けて吸っていたのだとか。商品券の発行元であるデパートにも一緒に行った記憶はあるものの、「祖母は何も買ってくれませんでした」とのこと。使えるお金があっても使わず、大切にしまっておく――タンスの底から出てきた商品券や旧札は、まさにそんな祖母の人柄そのものでした。

商品券の発行者である「八百半デパート」(後のヤオハン)といえば、静岡県を拠点とする食品スーパー。海外にも展開していましたが、1997年に経営破綻しました。

今回見つかった封筒には、商品券だけでなく旧札も入っていました。さむさんの世代にとって、1000円札といえば夏目漱石、500円は硬貨。旧札は知識として知っていたものの、実物を見たのはこのときが初めてだったため、強く印象に残ったといいます。

「見つかった当初は状態も良好だったので、しばらくの間はお守り代わりに財布へ入れて持ち歩いていました。しかし、そのときにだいぶ傷んでしまったようです。商品券についてはすでにデパートがなくなっていたこともあり、『ヤオハンはもうないから捨てちゃうね』と母から言われた際に、『それならば思い出として欲しい』と貰い受け、いまでも大切に保管しています」

さむさんは、「共働きだった両親の代わりに、いつも家にいたのが祖母でしたので、子どもの頃は話す時間も祖母が一番多かった気がします。それだけに亡くなった時はショックでした」と振り返ります。今回の投稿には、「八百半の後継者であるマックスバリュの一部店舗でも使えるのでは?」といった声も寄せられたそうですが、それでも「手放すつもりはない」そう。

「まさかここまで反応をいただけるとは正直想定外でしたが、共感の声も多く寄せられ、皆さん同じような経験をしているのだなと改めて思いました。祖母との思い出を大切にして、これからも手元に残しておきたいと思っています」

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