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大学生「他に人の役に立てないので献血を始めた」←医師「献血は本当に本当に助かるし人の役に立ってるよ、ありがとう」その重要性を医師に聞いた

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

自身の死をネットスラングで予告投稿した20代のがん闘病者を悼み、がんの研究機関や病院に対する寄付のムーブが続いている。そのムーブの中、「他に人の役に立つことが出来ないので献血を始めた」という大学生の声が注目を集めた。

それに対して、「献血はガチで人の役に立ってるよ」とX(旧Twitter)に投稿した医師、山吹オルカ(@YamabukiOrca)先生。

整形外科と内科の診療のかたわらYouTubeで医学解説配信なども行なう山吹先生の投稿は、2446万回以上表示され、6万4千以上のいいねがつけられた。

あなたの「献血」は今日も誰かの命を救ってる

「献血はガチで『健康な若者にしか出来ない』から、どんな理由であれ、本当に本当に本当に助かるし人の役に立ってるよ。俺も昔は同じこと考えて献血してた。医学部入って、これで人の役に立てるかなと思ったけど、今度はメンタル壊して何度も仕事休んで、何とか生きてるというか生かされてる。

大した仕事は出来ないからたまには献血でもして人の役に立ちたいけど、病気になって以来ずっと薬飲んでるからもう献血出来ないんだ。医者のくせに献血も出来ないやつもいる。だから本当に助かる。ありがとう」

<山吹オルカさんのXの投稿より>

今日も「献血」をありがたく思ってる人がいるよ

山吹先生の投稿に対して、「献血」によって命をつなぐことが出来た元患者や家族からリアルな声が寄せられた。

「うちの9歳の子は、輸血で助かりました」

「血液腫瘍科の病棟にいた時は、献血のありがたみをよく目にしてました。献血してくださる方々には血液がんサバイバーとしても心から感謝です。私がいたあの病棟にはきっと今日も献血をありがたく思ってる人がいるから」

「自分は小児がんだったけど、今もこうして生きていて、もうおばさんになったよ。手術の際、身体の半分以上の血を輸血したと聞かされた。献血してくれた人たちには心から感謝してる。健康はお金では買えないんだよ」

「人の役に立ってることを実感するために、まじでメンタル限界の時に行ってる。メンがヘラってるから(献血ルームに)貼ってある『病気の子どもの親からの感謝』とか読んで泣きそうになってるよ」

輸血が最も必要なのは「出産時の大量出血」

今回の山吹先生の投稿に対して、「出産時に数リットルも出血し輸血で助かった」という貴重なリプライも寄せられた。

一方で、「献血やってたけど6割以上が高齢者のために使われてるって聞いて辞めた」といった、誤解を招く極端な声も見受けられた。

果たして、「献血」として提供された血液は医療現場でどんな風に活用されているのだろうか? 

「最も直接的に人の命を救う場面は、出産や交通事故、手術中などの大量出血時です。中でも出産に伴う出血は医学的にも特別で、通常の外傷や手術と比べても多くなることがあります。一般に1~2リットルの出血でも生命に関わることがありますが、分娩時には時にそれを超える量の出血が生じることがあり、母体と赤ちゃんの命を守るために輸血が必要となる場合があります。

1人に大量の輸血を行うことは、通常はリスクや、血液という限りある資源の面からも慎重に判断されます。しかし出産時の大量出血では、最終的に止血処置で出血を止められることも多いので、それまで母体を支えるために積極的に輸血が行われることがあります」(山吹オルカ先生)

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