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「結婚と肉体の愛撫」「愛の性典」 エロ書籍の広告から見える戦後の開放的な世相 

中将 タカノリ 中将 タカノリ

言論、思想の自由が大きく制限された太平洋戦争下の日本社会。その分、終戦後の反動は大きかったようだ。

今、SNS上ではそんな開放的な世相がうかがえる当時の広告が大きな注目を集めている。

「戦争終わったしもうなに出しても文句言われねぇだろみたいな出版社あった。」

と件の広告を紹介したのはkotoriこと作家、明治娯楽物語研究家の山下泰平さん(@kotoriko)。

『結婚と肉体の愛撫』燃え上がる愛情の世界―性慾と肉体との相コクする新婚生活のあらゆる姿態を映出し夫婦愛の神秘を説いた珠玉篇(定価 金二圓 送費五十銭)

『愛の性典』男性にとって女性は謎であり、女性にとつて男性は謎である。両者の謎を底の底まで化学し盡した問題の性典(定價 金二圓 送費五十錢)

などなど過激な性描写を売りにした書籍がずらりと紹介されたこの広告。いったいどんな媒体に掲載されたものだったのだろうか?

山下さんにお話を聞いた。

ーーこの広告が掲載された冊子は?

山下:1946年に若い世界社から発刊された竹久晴美『若い生態』です。

ーーこれらの内容をご覧になったご感想をあらためてお聞かせください

山下:これは通信販売用の書籍広告で、戦前からよくあった少し怪しい商売です。懐中電灯や色が白くなる薬などもよく売れたみたいで、若い世界社では電気パン焼き器や望遠鏡用レンズ等を販売しています。こういうことを知っていると、「よくあるあれか」という感想になります。

ただし終戦から一年弱でこういうことをしているのは、なかなか面白く思いました。

◇ ◇

SNSユーザー達から

「エロ史も日本史のワンページなんよなあ。エロで読み解く時代のトレンドや・・・(´ω`)」
「こんなん一杯ありましたよ。カストリ雑誌が大量に出ていたし、戦前の昭和初期からの『エロ・グロ・ナンセンス』が一気に復活した。さらに、物資が豊かな時代になると、謝国権の『性生活の知恵』(1960/池田書店)は、1年で152万部出ました。」
「実家片付けてたら 初夜の心得って本が出てきた」

など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。たかがエロと言われがちだが、歴史を振り返るとそれが極端に制限される社会は民主主義とはかけ離れたものであることがわかる。これからの日本で言論や思想の自由が失われないよう気を付けたいものだ。

山下泰平さん(kotori)関連情報
Xアカウント:https://x.com/kotoriko

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