沖縄を旅行中、スーパーの精肉コーナーで見かけた「豚モモと豚レバーのセット」。本土ではあまり見かけない独特な売り方の写真がXに投稿され、「なぜこの組み合わせ?」と注目を集めました。
投稿主は、SNSで「ちいかわ」のぬい活など日常を発信しているhitomiさん(@hachaaaaaare)。この豚肉セットを見つけたときの状況について、hitomiさんは次のように振り返ります。
「旅行で沖縄を訪れた際、スーパーに寄ってひと通り見てまわっていた時に見つけました。旅先ではご当地スーパーを必ずチェックするんですが、特に沖縄はご当地スーパーの種類が多いんです。この豚モモと豚レバーのセットを見て、『なんで別々だとダメなんだろう?』と疑問が湧きました」
豚モモと豚レバーがセットで売られている理由について、投稿後に地元の人から寄せられたコメントで、その理由が明らかに―。「豚肉とレバーを同量使うチムシンジと言う料理があるから」「春夏秋冬ちむしんじー。夕飯に困ったらちむしんじー」と回答が殺到したのです。
「チムシンジ」とは、沖縄の伝統的な家庭料理の一つで、「肝(チム=レバー)」を「煎じる(シンジ)」という言葉が由来の養生スープ(薬膳料理)。「初耳でした!」と明かすhitomiさん同様、県外のユーザーからは「なんで?」「確かにほかのところで見たことがない」と共感の声も寄せられました。
「コメントで、沖縄の郷土料理を作るためだと教えていただきました。レバーを具合の悪い時に食べると知り、とても衝撃でした」
農林水産省の食文化ポータルサイト「うちの郷土料理」によると、チムシンジは豚レバー(チム)を使った煎じ汁(シンジ)で、滋養食として親しまれてきた沖縄の伝統料理です。体調が優れない時などに作られ、日常の食事として受け継がれてきました。一般的には、豚レバーに加え、豚肉や野菜などを煮込んで作られます。家庭によって具材や味付けは異なりますが、レバーと豚肉を一緒に使う点が特徴です。
背景を知ることで納得はしたものの、hitomiさん自身は今回、この商品を購入することはなかったそう。それでも郷土料理の背景を知ったことで、「売り場に並んでいた一品が地域の食習慣と結びついていることを実感した」といいます。
また沖縄でのご当地スーパー巡りや街歩きの中では、ほかにも印象に残る光景があったと語ります。
「ツナ缶が箱売りされていること、ご当地スーパーのオリジナルグッズが売っていること、などが特に印象的でしたね。沖縄へ旅行するなら、ファストフード店『A&W』のルートビア、おやつ感覚の天ぷら、東シナ海へ沈む夕日、宮古島でゆったり過ごす時間…などがおすすめです!」
※チムシンジの解説・レシピ情報は、農林水産省「うちの郷土料理(沖縄県/チムシンジ)」を参照しました。
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/47_17_okinawa.html