株式会社マップルが提供するWEBマップサービス「MAPPLEのベクトルタイル」がSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは「先日の空想地図学会で『昭文社の地図がWEBで無料で見られる』と聞いてマ?となっていたのだが本当だ 一生見てられる 」と紹介した椎葉つもさん(@potato_bridge)の投稿。
昭文社として1960年の創業以来、さまざまな用途の地図を製作してきた蓄積を注ぎ込んだ「MAPPLEのベクトルタイル」は、他にない見やすさ、正確さを感じる。これがなんと無料で利用できるとは…。
SNSユーザー達から
「ヤベェ 一生見てられる 楽しい 時間が溶けている (今ココ)」
「Google Map とかと違って地図凡例が確認出来るのが良いですね」
「階段の表示もちゃんとあっていいね。 バイクで『行ける』と思って突っ込んで、Uターンになることがよくあって。」
など数々の絶賛の声が寄せられる今回の投稿について椎葉さんにお話を聞いた。
ーーこのサービスが無料で見られると知ったご感想を。
椎葉:昭文社さんの地図がWEBで見られることは地図好きの間でもあまり知られていない事実で、知った時は驚きました。小さい頃から触れていた紙の地図がそのままWEBで手軽に見られることがうれしく、都道府県道の色分けやバス路線など、情報量も多く見やすい地図だなとあらためて感じます。
ーー投稿に大きな反響がありました。
椎葉:GoogleマップやAppleマップが主流な現代ですが、やはり皆さん昭文社さんの地図が大好きなんだなと感慨が得られました。
◇ ◇
株式会社マップルの担当者にもお話を聞いた。
ーーMAPPLEのベクトルタイルが公開された時期は?
担当者:2022年11月8日に、弊社のデモサイト「マップルラボ」にて公開いたしました。
ーー特性や一押しの機能は?
担当者:最大の特性は、長年培ってきた「紙地図の良さ」を継承しつつ、デジタルの利便性に最適化させた独自の"伝統と革新を融合した、ハイブリッド・デザイン"です。
まずは地図そのもので地域を読み解ける設計。近年のデジタル地図は、シンプルな配色や表示情報を絞り込み、検索機能と連携して利用する傾向にあります。
対してMAPPLEでは、検索機能との連携もさることながら、地図に表示する情報にもこだわり、地図面そのものの価値の追求をしています。広く見渡す表示では主要都市や交通網を優先し、地域の全体像や広がりを直感的に把握できるよう設計しました。検索機能に頼らずとも、地域の特性をスムーズに「読み解ける」のが大きな特徴です。
また、表示倍率に応じて情報を選別したり、地図を回転させても文字がひっくり返らないようにさせるなど、デジタルならではの最適化も行っています。
ーー他社の地図に比べ見やすいという声が多くありました。
担当者:画面上での視認性と判読性を優先し、赤・黄・紺・緑などのメリハリのある配色を採用しています。また、地図上のアイコンは、学校で習うような馴染みのある地図記号や、一目でわかるピクト形式のデザインを使用し、文字を読まなくても直感的に理解できる工夫を施しています。
フォントによる情報の区別もおこなっており、14種類のフォントを使い分けています。例えば、地名の文字は少し平たいフォントを利用することで、他の情報と区別し、ユーザーが無意識に「これは地名である」と認識できるようになっています。
ーー階段の有無や土地の勾配も反映されているんですね。
担当者:臨場感あふれるリアルな表現にこだわり、道路の幅員からゴルフ場のコース形状にいたるまで、地図上の情報と実際の景色をリンクさせ、現実世界をイメージできる表現を追求しています。複雑なジャンクションの立体交差の重なりは現地の再現ができるよう特に注意深くこだわりました。車を運転してると立体交差は大事な目印ですよね。
ーー投稿の反響へのご感想を。
担当者:今回のSNSでの反響を通じて「使い慣れていた道路地図と似たデザインをデジタルで見るというのは新鮮な気持ちだ」といった温かいお声を多くいただき、大変うれしく感じております。
特に、シームレスな拡大・縮小や地図の回転に合わせて、最適な情報が表示される点については、「他のWeb地図にはない、マップルならではの良い点だ」という評価もいただきました。これは私たちがデジタルデバイス上での「読み心地」を再現するために最もこだわった部分の一つですので、大きな励みになります。
また、台湾の中央研究院様のFacebookでご紹介いただいたことをきっかけに、海外からのアクセスも増えました。マップルの地図表現が国境を越えて注目されていることに、驚きとともに喜びを感じています。デザイン、そして様々な場面での活用にこだわってきた地図を、改めて評価いただけたのは素直に嬉しい気持ちです。これからも、「地図がえがく、その先へ」というコーポレートスローガンの通り、地図の新たな価値を創出・提供し続けていきたいと思います。
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地図、地理ファンの方、ドライブやハイキングを予定している方はぜひ一度、「MAPPLEのベクトルタイル」をお試しいただきたい。
なお今回の話題を提供してくれた椎葉さんは、サークル「空想と地図の企画室」が主催する「空想地図学会」というイベントで「MAPPLEのベクトルタイル」を知ったという。同サークルは実在しない土地・街・世界の様子を描く「空想地図」というテーマでイベント開催や冊子の発行を行っている団体。同好の方は要チェックだ。
椎葉つもさん関連情報
Xアカウント:https://x.com/potato_bridge
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空想と地図の企画室Xアカウント:https://x.com/Imagine_and_map
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MAPPLEのベクトルタイル:https://labs.mapple.com/mapplevt.html