tl_bnr_land

タイヤメーカーの特徴、ボディタイプ別の選び方のポイントは?【整備士が解説】

村田 創(norico by ガリバー) 村田 創(norico by ガリバー)

タイヤ選びのポイント

タイヤはあまりにも多くのメーカーと種類があるので、どれを選べば良いのか判断に迷ってしまうことと思います。

最終的には価格と好みのブランドが決め手になると思いますが、現役の自動車整備士の目線から、タイヤを選ぶときのポイントをまとめました。

▽ノーマルタイヤはウエット性能を要チェック

車はタイヤ1本につきハガキ1枚分の接地面積で支えられています。万が一のときの操舵性や安心感は非常に重要で、特にスリップのリスクが高まる雨の日のタイヤ性能は重要視したい項目のひとつです。

タイヤにはラベリング制度により性能評価が表示されたものがあります。ウェットグリップ性能は4段階で評価されており、「a」評価がもっとも優れた評価です。わたし自身も家族の車のタイヤ選びをする際には、まずこのウェット性能の評価を最重要視しています。安心安全の観点から、ウェット性能の優れたタイヤ選びをおすすめします。
(※ウェット性能は濡れた路面でのタイヤの制動時のグリップ力を指します)

▽スタッドレスタイヤ選びのポイント

スタッドレスタイヤを使う上でもっとも重要なポイントは、ゴムの柔らかさと溝の深さです。(いわゆるタイヤの鮮度)

スタッドレスタイヤは、積雪時や凍結路を走行するときに十分な性能が発揮できなければ何の意味もありません。ただ、スタッドレスタイヤはノーマルタイヤと比較すると価格が高い傾向にあるため、家計の負担を考えると頻繁には買い替えしにくいと感じる人もいるでしょう。

そこでスタッドレスタイヤを選ぶとき、以下のような2つの考え方があります。

・価格は高いが寿命も長く、性能も安心の一流のタイヤメーカーのスタッドレスタイヤを数年間使用する:一般的な購入パターン。悩んだ時はこちらを選択
・価格が安くメジャーなタイヤメーカーではなく、性能面や寿命はある程度レベルのスタッドレスタイヤをシーズンごとに買い換える:一部の年間走行距離が多いドライバーに好まれる選び方

どちらがご自身の考えや使用環境に合ったものかを考慮してタイヤ選びをしましょう。

▽オールシーズンタイヤの購入に適したパターン

オールシーズンタイヤは「シーズンごとにスタッドレスタイヤに履き替えるのは煩わしいが、シーズンを通してたまにある万が一の積雪に備えておきたい…」というようなライトユーザーにおすすめのタイヤです。

オールシーズンタイヤは決して万能なタイヤではありません。夏のドライ路面と冬の積雪・凍結路の相反する環境をどちらも高い次元で走破することは難しいのが実情です。頻繁な雪道走行が想定される場合には、スタッドレスタイヤを選択しましょう。

▽スポーツタイヤは減りが早いので注意

ノーマルタイヤの中でも、ドライ路面での高いグリップ力を誇るスポーツタイヤは、一般的な売れ筋タイヤと比較して圧倒的なグリップ力で車の走行性能を最大限発揮できます。

一方で高いグリップ力を得るにはある程度、寿命を犠牲にしなければいけません。グリップ力の高さはタイヤの根本性能として非常に魅力的な部分ですが、価格が高くなる傾向にあり、なおかつ摩耗が早いので、タイヤ交換のスパンが短くなることは覚悟しておきましょう。

ボディタイプ別のタイヤ選びのコツ

タイヤのブランドによっては、ボディタイプに合った専用のものが展開されているものもあります。ボディタイプ別にタイヤを選ぶときのコツを解説します。

▽ミニバンには専用タイヤがおすすめ

全高の高いミニバンは重心が高いことでカーブを曲がるときにロールしやすく、ふらつきやすいです。また、重量もあるモデルが多く、そういった車の特徴からタイヤの偏摩耗が発生しやすいです。

ミニバン専用タイヤは、こうしたミニバンのデメリット部分を補うタイヤ性能を有しており、同ブランドのタイヤでもミニバン専用品が別にラインナップされていることがあります。(例:ヨコハマのブルーアース ブランドには 「Blue Earth Es」と「Blue Earth-RV(ミニバン専用)」がある)

ミニバン専用タイヤは従来のタイヤと比較し、溝のパターンを見直すことで操舵安定性の向上や、剛性を高めることによる偏摩耗対策がおこなわれています。性能が高まることから価格が高くなるデメリットがありますが、車に合ったタイヤ選びの観点からミニバンには、ミニバン専用タイヤをおすすめします。

▽SUVには使用環境に応じてミニバン用でもOK

SUVはミニバンと同じく重心が高いことから、デメリットが被る部分があります。そのため、ミニバン専用タイヤはSUV向けとして併用して展開されているものもあります。SUVにお乗りのオーナーさんでも、タイヤを選ぶときにミニバン用タイヤを選ぶことはベストな選択肢のひとつと言えます。

一方で、本格的な悪路の走行を想定したSUV専用タイヤ(オフロードタイヤ)もありますがその分、普段街中を走行するときには、ロードノイズの大きさや乗り心地の悪さといったデメリットが目立つので注意が必要です。

ゴツゴツした見た目が好きで、あえてオフロードも走行可能なSUV専用タイヤを選ぶオーナーもいますが、特殊な使い方をする機会もなく日常使いと快適性を優先する場合は、SUV向けのコンフォートタイヤや、ミニバン専用タイヤを選ぶことをおすすめします。

▽軽自動車だからこそ高性能なタイヤがおすすめ

軽自動車を選ぶオーナーさんの中には、維持費が乗用車と比較して安いことが魅力という方も少なくありません。しかし、タイヤ選びは妥協してほしくありません。

軽自動車はそもそものタイヤが細く、最近流行りのトールワゴン系のボディ形状も相まって、車としての走行性能や安定性は決して高いものとは言えません。だからこそ、万が一のときにタイヤ性能の違いは大きく影響してきます。

たとえばブリヂストンであればプレミアムブランドの「REGNO(レグノ)」に軽自動車専用の「GR-Leggera」を展開しています。ヨコハマタイヤのラグジュアリーコンフォートブランドの「ADVAN dB(アドバン デシベル)」も軽自動車用サイズを展開しています。

安さをウリにした軽自動車サイズのタイヤもたくさんある中で、快適性も向上しタイヤとしての性能が高いこれら高性能タイヤもぜひ、前向きにご検討いただきたいです。

▽セダン等の高級車には高性能なコンフォートタイヤがおすすめ

欧州各自動車メーカーのセダンは、高性能・高価格帯の車が中心です。国内自動車メーカーではセダンのラインナップは激減しているものの、高価格帯の車がラインナップの中心です。

高価格帯のセダンは静粛性や運動(走行)性能がウリの車も多く、これらのパフォーマンスを十分に発揮するためには、タイヤ性能も大きなウエイトを占めています。分かりやすいところだとわたし自身も経験がありますが、タイヤひとつ変わるだけで今まで気にならなかったロードノイズが煩わしくなり、気になって仕方がなくなることもあります。

高級車、高性能な車にはできる限りそれに見合った高価格帯の高性能なコンフォートタイヤを装着するようにしましょう。

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース