地図マニア、歴史マニア垂涎のサイトがSNS上で大きな注目を集めている。
「ついに【れきちず全国版】を公開しました!!🏯🗺️
暫定版のため情報はまだ少ないですが、北海道・沖縄を除く全国に対応しています!
(北海道・沖縄の皆様すみません…順次追加予定です🙏)」
と紹介したのはXアカウント「地図とかデザインとか」を運営する株式会社MIERUNEの加藤創さん(@chizutodesign)。
「れきちず」は江戸時代のものなど歴史的な地図を現代的なデザイン地図で閲覧できるサイト。地名、街並み、街道の分布の違いなど、街歩きをしながら昔の風景を見つめたり、見知らぬ土地の歴史に思いを馳せることができるという、マニアにはたまらない機能が拡充されつつあり、2023年の公開以降、話題になっているのだ。
加藤さんにお話を聞いた。
ーーれきちずを構想された経緯は?
加藤:2019年にGoogleマップ風の江戸時代の地図を制作し、Twitter(現X)に投稿したところ、当時4万いいねを超える大きな反響をいただきました。
ですが古地図は面白いけれど、現代の人にとっては読みにくい。そこで、現代風のデザインの地図で再現したWeb地図を一人で制作し、2023年8月にサイトを公開しました。
ーー制作にあたりご苦労されたこと、こだわりなどお聞かせください。
加藤:特にデータ作りが大変です。個人プロジェクトだった頃から一人で行っており、街道や宿場町などをソフト上で手作業で描画しています。
文献探しも一苦労で、デジタル図書館にないものは全国の図書館を実際に訪問して収集しました。
ーー現時点のオススメの機能、見どころは?
加藤:おすすめは「比較モード」です。現在の地図と江戸時代の地図を同じ画面で比較できます。地形の3D表示にも対応しており、当時の峠越えの道が立体的にわかります。GPS機能もあるため、実際の街歩きにも活用いただけます。
ーー今回の多言語機能について。
加藤:昨年11月に多言語機能を搭載しました。右上のボタンから、地名など地図上の全ての表記を「ひらがな」「英語」に切り替えることができます。教育や観光などの場面でぜひ活用いただければと思います。
ーーご投稿に対し大きな反響がありました。
加藤:「地方が見られるのが嬉しい」というコメントを複数の方からいただきました。東京(江戸)近郊を復元した歴史地図はいくつか存在しますが、日本全国を縦覧できるものは「れきちず」だけだと思います。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「驚異:これを作る人がいた
歓喜:長く心の底で待ってました
感謝:ありがとう」
「これはワクワクする。海岸線も江戸時代のものになってるんですね。桜島が島になってたり。」
「西條奈加さんの『せき越えぬ』や、宇江佐真理さんの『余寒の雪』など、江戸時代の地名で各地を検索しながら読み進めるのもありだなーと🥰」
など数々の驚きの声、称賛の声が寄せられた今回の投稿。
なお、れきちずは現在、昨年4月に刊行された歴史小説『札幌誕生』とコラボし、幕末から昭和にかけての地図を物語とともに閲覧できる『札幌誕生』×「れきちず」特設サイトを公開中。ご興味ある方はぜひ小説とともにお楽しみいただきたい。
加藤創さん関連情報
「地図とかデザインとか」Xアカウント:https://x.com/chizutodesign
『札幌誕生』×「れきちず」特設サイト:https://sapporo-tanjo.rekichizu.jp/