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「あの映画観ないって絶対人生損してるよ!」感動を共有したいが…押し付けられた相手は「重荷」?共感あつまる【漫画】

海川 まこと 海川 まこと

他人と感情を共有することは、簡単なようで実は難しいことなのかもしれません。エッセイ漫画家・すぎはらゆきさんの作品『自分と仲良くなりたいんだわたしは』の抜粋エピソード「共感ハラスメントのブーメラン」では、自分の『好き』がかえって重荷になった話が描かれています。同作はX(旧Twitter)に投稿されると、約1.5万ものいいねを集め注目されました。

主人公は映画館で号泣し「とんでもない映画を観た…」と放心状態になりました。この感情を伝えたいと思った主人公は、後日友人に「あの映画観てないの!すごいよあれは!絶対みて!!」と熱烈アピールします。

しかし友人は「いや私はいいかな。最近感情をもってかれる系の映画疲れちゃって…」と誘いを断ります。主人公は「あの映画観ないって絶対人生損してるよ!」と言いますが、友人は「そんな言われると観終わったら同じ熱量で感想求められる圧が正直めんどい」と答えました。

帰宅した主人公は友人への罪悪感とイラだちでもやもやしますが、学生のころの記憶がふと蘇ってきます。中学時代、当時の友人にマンガを「えー読んでみたいー」と何気なく答えたら、翌日一気に全巻持ってこられたのです。主人公は「面白かったって言うために頑張って読まなきゃ」と無意識にプレッシャーを感じていました。

主人公は、今回の映画の話も『自分がこう感じたんだから相手もきっと同じように感じてくれるはず』と勝手に期待していたことに気付き、「まさしくブーメランだ」と思ったのでした。

本当は誰かと共有したかったけれども、結局ひとりで映画を見直しに来た主人公。映画を観終えたあと、懐かしい友人・Aと再会します。Aは主人公に勧められたお笑い芸人にハマり、主人公以上に詳しくなっていたのです。

『好き』は人それぞれですが、誰かが詳しくなってくると悔しさとうれしさと切なさが込み上げてくると主人公は感じたのでした。

同作に対し、SNS上では「確かに同じ熱量で感想求められるのはきつい」「SNSでついやってしまうから気をつけないと」などの声があがっています。そこで、作者のすぎはらゆきさんに話を聞きました。

人とつながりたい気持ちは大人になっても消えない

―同作のように、友人とは普段から包み隠さず話す仲なのでしょうか?

普段から思ったことを率直に話せる関係ですが、最初から何でも言えたわけではありません。時間をかけて少しずつ本音を出し合い、信頼を積み重ねてきました。今回の出来事も、お互いの「うまく言えない気持ち」をそのまま出せたからこそ生まれたものだと思います。

―コメントや引用には多くの共感の声が寄せられていましたが、特に印象に残っているコメントはありましたか?

「大人になると情緒の行き場がなくなる。それでも誰かと共有したくてSNSに書きたくなる」というコメントが印象的でした。割り切れないまま生きている感覚がとてもよく表れていて、人とつながりたい気持ちは大人になっても消えないんだなと改めて感じました。

―同作の続きは執筆されているのでしょうか?

月1で、はちみつコミックエッセイWEBとXで連載中です。

読んだあとに、ふと「自分は自分でいいかも」と思える小さな安心を感じてもらえたらうれしいです。

<すぎはらゆきさん関連情報>
▽はちみつコミックエッセイ『自分と仲良くなりたいんだわたしは』
https://888ce.over-lap.co.jp/series/4711/
▽X(旧Twitter)
https://x.com/cedarfieldsnow
▽Instagram
https://www.instagram.com/cedarfieldsnow

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