会社員のAさん(30代)は、数年交際している彼氏との間に子どもを授かりました。以前から彼氏も結婚の意思がありAさんの親族とも関係は良好であったため、当初は彼も妊娠を喜んでいました。しかし、彼が自身の母親に報告すると「デキ婚はありえない」と結婚に猛反対を受けます。
それからというもの、彼は「母に祝福されないのであれば結婚はできない」「実は会社に借金がある」など言い出し入籍を拒否しはじめました。再三説得を試みましたが、彼は答えをはぐらかし続けるためAさんは不安なまま過ごしています。
Aさんは今後、彼とどのように向き合っていけばよいのでしょうか。結婚相談所「SMART BRIDAL」代表取締役・心理カウンセラーの吉野麻衣子さんに話を聞きました。
逃げ道をふさいで、どうするか聞いてみて
―これまで結婚に前向きだった男性が、母親の反対にあった途端に突然入籍を拒むのはなぜでしょうか
彼が言っていた「結婚する気」は、責任を伴わないただの願望だったのではないでしょうか。いざ妊娠という逃げられない現実を前にして、プレッシャーから逃げ出したと考えられます。
母親の反対や借金は結婚できない本当の理由ではなく、彼が責任から逃れるための都合の良い盾でしょう。自ら断れば悪者になりますが、母親や周りの環境のせいにすれば『板挟みの被害者』という見せ方や、自分の弱さと向き合わなくて済みます。
―Aさんが彼と今後パートナーとしてやっていけるか、冷静に見極めるための判断基準を教えてください
見極めの基準は、彼が『具体的な解決策を提示できるかどうか』に左右されます。パートナーが現状打破可能か判断するには、母をどう説得するか、いつ借金を返すかという行動計画を示してもらいましょう。
彼はいま何の責任もなく、家族がそばにいるため甘えている状態だと考えられます。人は失う恐怖に強く反応するため、「入籍して家族になるか」「関係を解消して養育費の協議に入るか」という二者択一を突きつけてみるとよいでしょう。逃げ道をふさぎ、喪失の危機に直面して初めて本気で選択せざるを得なくなります。
―「いざという時に逃げる男性」や「親離れできていない男性」の特徴と、結婚前に相手の本質を見抜くためのポイントを教えてください
「上司のせい」や「電車のせい」など、他者に責任を押し付ける癖があるかどうかを見極めてみると良いでしょう。また、会話のなかで「~が言っていた」などの言葉を多用するかどうかもポイントです。小さなミスを環境や他人のせいにする人は、人生の重大な局面でも逃げ出す可能性があります。
ほかにも、旅行中のトラブルなど『想定外の事態』での振る舞いも観察するのもおすすめです。計画通りにいかないときに、「他人に責任を押し付ける」「無意味な犯人捜しをする」「不機嫌になる」場合は気を付けたほうが良いでしょう。
想定外の事態のときに建設的に動けるかどうかが、彼の本性を知る判断基準となります。
◆吉野麻衣子(よしの・まいこ) 株式会社SMARTBRIDAL代表取締役社長/MBAホルダー/恋愛婚活心理学者/モデル
結婚相談所SMART BRIDAL代表として、「MBA(経営学)・心理学・AI・オンライン」を融合させた科学的根拠に基づく戦略的婚活をサポートしている。「離婚しない幸せな結婚」を理念に掲げ、どの様な境遇の方でも幸せな結婚が出来るように、多くの方を幸せな結婚に導いている。