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お母さんが“詐欺被害”に遭ってる? 高齢の両親が「200万円」をめぐって大喧嘩!?真相は……【漫画】

松波 穂乃圭 松波 穂乃圭

同じ屋根の下で長年暮らしてきた夫婦ほど、相手の一言に過剰な心配をしてしまうことがあります。とりわけ年齢を重ねると、その傾向は強まるようです。毎朝、健康チェックという名目で立ち寄る実家で、Fさんは想像もしなかった理由による両親の大喧嘩に直面しました。その発端は、現実でも詐欺でもなく、「寝言」と「夢」でした。

朝の健康チェックで出迎えたのは怒号だった

Fさんは両親と同じ敷地内に住んでいます。70代後半の両親の体調を気遣い、毎朝家族を送り出した後、短時間でも顔を出すのが日課です。

その日もいつも通り実家の玄関の扉を開けると、家の奥から激しい怒鳴り声が聞こえてきました。夫婦喧嘩は珍しくないものの、声の調子がいつもと違います。まるで修羅場のような緊張感でした。

事情を聞くと、原因は前夜の寝室にありました。両親は同じ寝室で眠っているのですが、その夜、母が寝言で「200万円は無理です。上司を呼んでください」とはっきり口にしたのだとか。父にとってそれは、到底聞き流せるものではなかったようです。

寝言から膨らむ疑念と、暴走する想像力

その寝言を聞いた父は、強烈な違和感を覚えました。200万円という具体的な金額、そして「上司を呼ぶ」という普段耳にしないような不自然な言い回し。自分の知らないところで、妻が高額な金銭のやり取りをしているのではないか。もしかして詐欺に巻き込まれているのではないか。

不安を抱えたまま父も眠りについた結果、今度は夢の中で、妻が巧妙な手口でお金をだまし取られている場面を見てしまったといいます。

夢の中の不安は、現実の疑念をさらに強化しました。うなされて目を覚ました父は、その勢いのまま妻を問い詰めました。当然、寝言の記憶も詐欺の自覚もない母は激怒します。こうして、現実には存在しない200万円を巡る口論が勃発しました。

夢の続編を現実に持ち込んだ父、困惑する娘

一部始終を聞いたFさんが呆れたのは、喧嘩の原因が「母の夢」と「父が勝手に見た夢の続き」だったことです。父は、母の寝言を現実の断片として受け取り、さらに自分の夢で補完し、あたかも一つの事実のように組み立てていました。

Fさんは「不仲なのか、それとも仲が良いのか分からない」と苦笑します。70代後半になっても、相手の夢の内容にまで感情を揺さぶられる関係性は、見方によっては異様であり、見方によっては密接すぎるとも言えます。

結局、200万円は、免許返納で近日中に自家用車を売却するための査定金額で、その査定額に納得しなかった母の見た夢であることがわかり、事態は収束しました。Fさんは、いつもの通り、老夫婦の調停役に回ることになりました。

老夫婦の喧嘩は、現実の問題よりも、想像力の暴走から生まれることがあります。Fさんは今日も、その見えない火種に静かに振り回されているのです。

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