人生100年時代を迎え、親子関係もより長く続くようになりました。高齢の親を持つ子世代は、親のどのような面を「見習いたくない」と感じているのでしょうか。また、親の発言や行動に対して「時代錯誤」や「ハラスメント」を感じることもあるようです。プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社(PGF生命)が実施した調査では、価値観や役割の押しつけ、デリカシーのなさといった、親との価値観や考え方のギャップが浮き彫りになりました。
この調査は、内閣府が定めた「家族の日」(2025年11月16日)にちなんで2025年9月にインターネットリサーチで実施。70歳以上の実の親がいる40~69歳の男女2000名を対象に、「『おとなの親子』の生活調査2025」として意識を探りました。
見習いたくないところは性格、人間関係・コミュニケーション、生活習慣
親の見習いたくないところは、1位は「性格」、2位は「人間関係・コミュニケーション」、3位は「生活習慣」という結果に。4位は「価値観・人生観」、5位は「金銭面」でした。
回答の詳細は、、1位の「性格」については「見栄を張りすぎる(50代男性)」、「意地っ張りだが意外といい加減(60代女性)」、「頑固で人の助言を受け入れない(40代男性)」といったコメントが挙げられました。
2位の「人間関係・コミュニケーション」では「おせっかいが度を越している(50代女性)」、「世間体を気にしすぎる(50代女性)」といった声が寄せられました。そして、3位の「生活習慣」では「物を捨てることができない(50代女性)」、「あまり身なりに気を使わない(50代女性)」といった回答が見られました。
時代錯誤・ハラスメントだと感じた親の発言や行動
時代錯誤・ハラスメントだと思った親の発言や行動について尋ねたところ、世代間の価値観の違いがうかがえる回答が集まりました。
具体的には、「妻の姓を名乗ることに不快感を示したこと(50代男性)」、「会社を辞めるのは心が弱いからと言われたこと(40代男性)」、「ピアスを開けようとした時に、親の産んだ体に傷をつけるなんて!と怒られたとき(50代女性)」といった、親世代の価値観を押し付けるような言動が多く見られました。
「旦那さんに家事を頼んだら怒られた(50代女性)」、「長男が親の面倒をみる(60代男性)」といった、性別や生まれ順による役割に関する発言もありました。加えて、「思春期の娘に対して『太った?』と聞いてきたこと(40代女性)」、「近所の人に私が遠方に引っ越したことを話していた(40代女性)」といった発言も挙げられました。
そのほかにも、「橋の下から拾われてきたという嘘(50代男性)」、「親戚の過去の評判をいつまでも信じている(60代男性)」、「ホームステイしたかったが日本が一番と言って行かせてくれなかったこと(60代女性)」といった、子どもの気持ちや選択を尊重しない言動に対する不満も見られました。
これらの回答からは、ジェンダー観、キャリア観、プライバシー意識、家族観など、さまざまな面で親世代と子世代の間に大きな認識の隔たりがあることが明らかになりました。
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今回の調査結果から、人生100年時代において親子関係が長期化する中で、世代間の価値観の違いがより顕在化していることが分かりました。高度経済成長期やバブル期を経験した親世代と、平成・令和を生きる子世代との間には、生活習慣や考え方において大きなギャップが存在しています。親の世代が生きてきた時代背景を理解しつつも、自分たちは異なる選択をする。そんな適切な距離感を保つことが、現代の「おとなの親子」関係には求められているのかもしれません。
【出典】プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社とネットエイジア株式会社による調査