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家事・育児はママ7割が最多 分担のリアルと幸せの関係は?

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家事や育児の分担について、家庭内で取り決めがありますか。子育て中の男女を対象にした調査では、最も多かった回答が「ママ7割・パパ3割」でした。父親の育児参加は少しずつ進んでいるものの、家事や育児の中心を担うのは依然として母親のようです。

調査は、出産や育児など家族のライフイベントを支援するサービスを展開する株式会社カラダノートが、全国の子育て中の男女664名を対象に、2025年9月に実施したものです。

家事や育児の分担割合を尋ねたところ、最多は「ママ7割・パパ3割」(24.2%)。次いで「ママ8割・パパ2割」(20.0%)、「ママ9割・パパ1割」(19.5%)でした。「ママ5割・パパ5割」は13.7%にとどまり、ママの負担が4割以下の家庭は1割未満でした。

夫婦で一緒に子育てをする「共育て」の実感を尋ねたところ、「とてもある」(19.6%)、「かなりある」(27.0%)、「ややある」(26.9%)となり、全体の7割以上が共育ての実感があると答えています。「あまりない」(8%)、「ほとんどない」(6%)、「全くない」(3%)と答えた人を合わせると、共育ての実感を得られない人が2割弱いました。

共育ての実感があると答えた人に、その理由を尋ねたところ、次のような回答が寄せられました。

・配偶者/パートナーが子育てについて会話・相談できている(81%)
・家庭での意思決定が一緒にできている(53%)
・配偶者/パートナーや家族から労いや感謝の言葉がある(52%)
・祖父母など他の大人の協力がある(42%)
・家事育児の分担が公平だと感じている(30%)

このように、意思決定の共有や感謝の言葉など、日々の関わりを通して共育ての実感を得ている人が多いようです。

「共育ての実感がない」と答えた人は、次のような理由をあげていました。

・育児や家事の負担が自分に偏っている(61%)
・感謝や承認の言葉少ない(41%)
・配偶者/パートナーと子育てについて話せる時間が少ない(35%)
・配偶者/パートナーが育児や家事に参加してくれない(29%)
・家庭での意思決定が自分に偏っている(26%)
・他の大人(祖父母など)の協力が得られない(24%)
・育児・家事のやり方に意見が合わない(21%)

この結果から、負担の偏りやコミュニケーションの不足が、共育ての実感を得られない主な理由であると考えられます。

共育ての実感と家庭の幸福度を調べたところ、「共育て実感がとてもある」家庭の幸福度は85.40ポイントでした。一方、「全くない」家庭の幸福度は68.20ポイントで、約20%の差が見られます。

続いて、共育ての実感と感謝の言葉の頻度を調べました。共育ての実感が高い家庭では、57%が「毎日感謝の言葉をかけられている」と回答しています。実感が全くない家庭では「毎日感謝の言葉がある」と答えた人はゼロです。さらに、「あまりない・ほとんどない・全くない」を合わせると、約8割に達しました。

調査結果から、日常的に交わされる感謝の言葉の有無が、共育ての実感や幸福度を大きく左右していると考えられます。

共育ての実感を左右するパパの育児参加

パートナーの育児参加について尋ねたところ、最も多かったのは「子どもの遊び相手」でした。「共育ての実感がとてもある」と答えた家庭では、「病児対応」「食事の準備」「寝かしつけ」「送迎」など、日常的な育児行動についても「習慣的に行っている」または「ときどき行っている」と答えた割合が高い傾向です。

調査を実施した同社は、「共育ての実感が高い家庭ほど、日常的な育児への積極的な関与が鍵になっていることが明らかになった」とコメントしています。

【出典】株式会社カラダノート
https://corp.karadanote.jp/

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