行方が分からなくなっていた認知症の高齢女性の発見に貢献したとして、滋賀県警大津北署は、嘱託警察犬のハート号と飼い主ら2人に感謝状を贈った。持ち前の優れた嗅覚を生かし、女性の居場所を突き止めた。
感謝状を受けたのはハート号と、飼い主の大津市仰木2丁目、介護士飛田智子さん(62)、指導員杉本哲星さん(41)。ハート号はメスのラブラドルレトリバーで8歳。
同署などによると、7月28日夜、大津市の高齢女性が行方不明になったと家族から届け出があった。ハート号は女性の枕カバーのにおいを元に女性がいる可能性がある地域を絞り込み、署員が自宅から約400メートル離れた路上で発見した。捜索開始からわずか2時間だった。
このほど同署であった贈呈式で、安田恵介署長から感謝状を受け取った杉本さんは「集中力があり、今まで出会った警察犬の中でも一番仕事ができます」と称賛した。ハート号には感謝状のほかに骨型のおやつが贈られ、おいしそうに頬張っていた。