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誰もがうらやむ駐妻ポジション 同行するために7割が離職 「キャリアが途絶えてしまう」「帰国後の就労が不安」

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

Career Cafe Connect(一般社団法人キャリアコネクト)は、CAREER MARK(株式会社ノヴィータ)と共同で「共働き時代の駐在の実態」を調査しました。同調査によると、海外駐在に同行したパートナーのうち7割が、「駐在へ同行するために離職」していることがわかりました。では、離職した理由にはどのようなことがあるのでしょうか。

調査は、直近5年以内に駐在経験のある駐在員、および駐在に同行したパートナー、直近5年以内に駐在の打診を人またはそのパートナー、563人(駐在員146人、パートナー417人)を対象として、2025年6月~7月の期間にインターネットで実施されました。

なお、駐在国の内訳は、中国240人、米国75人、英国64人、タイ42人、ベトナム13人、他約30カ国となっています。

調査の結果、駐在に同行したパートナーのうち68.1%が「同行のため離職した」と回答。

駐在に同行したパートナーの同行前の就労形態については、「正社員(フルタイム)」(65.2%)、「正社員(時短)(11.7%)などで7割強を占め、これまでの最高年収「400万~800万円未満」は6割超となりました。

また、「離職した理由」としては、2人に1人が「勤務先にパートナーの海外転勤に伴う休職制度がない」と回答したことがわかりました。

さらに、「自身のキャリアに関する不安や悩み」を聞いたところ、「本帰国後の就労再開への不安」(309人)が最も多く、次いで「キャリアが途絶えてしまうことへの不安」「社会との繋がりが失われることへの不安」(いずれも251人)などが上位に挙がり、「年齢とキャリアブランクにより自分の市場価値が下がること」や、「収入や社会とのつながりを失ったことに伴う家庭内のパワーバランスの変化」に言及するコメントが多く寄せられました。

他方、家族を帯同している駐在員の64.5%が「パートナーのキャリアについて悩み、話し合いをした」と回答。また、「駐在の意思決定にあたり、パートナーのキャリアが影響した」(52.2%)と答えた人が過半数を占めました。

一方で、「パートナーのキャリアを理由に駐在を断った・もしくは転職した」という事例もあり、「女性部下が海外赴任を希望していたが、帯同される男性パートナーのキャリア断絶の可能性を考慮し断念」(マレーシア・50代前半)、「知人は家族帯同を希望していたが、奥さんが希望の仕事に就いたところだったので駐在を断念した」(ブラジル・40代前半)、「パートナーのイギリス駐在が決まったため、私が退職しパートナーの駐在先で現地採用の形で仕事を見つけ別の会社へ転職した」(中国・30代前半)、「語学堪能で、海外担当として国内でも働いている同僚が、奥さんが仕事を辞めることによる生涯世帯収入の減少を考えて、駐在を断り続けている」(中国・40代前半)といった声も寄せられました。

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