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野菜ゴミで捨てていた「じゃがいもの皮」 出てきた芽を土に植えたら…2カ月後には大収穫 「コスパ良すぎ」「無限ループ嬉しい」動画に大反響

そんでなライターズ そんでなライターズ

じゃがいもの皮を土に埋めただけで、立派なじゃがいもが育った――。この驚きの過程を記録した動画がYouTubeに投稿され話題になっています。「皮から芋採れるのコスパ良すぎだろ」「スゴい!勉強になります!」「この無限ループは嬉しい」といった声が相次ぎ、再生回数は245万回に達しています。

動画を投稿したのは、つりきっぷさん(@KIPP)です。芝生の育て方や土壌改良の仕方など、家庭で自然を楽しむ様子を配信するYouTubeチャンネルを運営しています。

もともとは家で簡単にできる堆肥作りの様子を記録していたところ、思いがけず皮からじゃがいもが芽を出したのを発見。そこで「皮からじゃがいもを育てる」ことを思いついたといいます。つりきっぷさんに実際に育ててみた様子について聞きました。

「最初は偶然で、大きく育ってからじゃがいもと気づきました」

2年前、家庭から出た野菜ゴミをコンポストに入れて分解する様子をタイムラプスで撮影していたつりきっぷさん。透明の容器で撮影を続けていたところ、「ある変化」に気づいたといいます。

「雑草などを取り除いている時に、じゃがいもの皮から芽が出ているのを発見しました。その瞬間、以前にも廃棄した皮から偶然にじゃがいもが育ったことを思い出し、今回は捨てずに育ててみようと思ったんです」

過去に種芋からじゃがいもを栽培した経験があったつりきっぷさんですが、「発芽には芽が必要なことは知っていました。でも、あの薄い皮から発芽したのは本当に驚きでした」と当時を振り返ります。

芽が出てからは、2カ月間かけて育て、見事に収穫に成功しました。しかし、当初から収穫を狙っていたわけではなかったといいます。

「狙って発芽させたわけではなかったので、栽培の適期ではなかったし、虫の被害も心配でした。ダメ元だったので、あまり期待はせず基本は放置でした」

大きな手間をかけずに育ったという今回のじゃがいも。それでも収穫できたことで、野菜の再生栽培について改めて考えるきっかけになったそうです。

「実は知られていないだけで、家庭菜園で再生できる野菜は他にもたくさんあります。こうした家庭栽培が、最近の猛暑や物価高による野菜の価格高騰への対策のひとつになるのではないかと思いました」

普段捨ててしまう皮やヘタなどが“再利用できる資源”になるという意識の変化も。食や環境に対する見方が広がったといいます。

「『やってみたい』というコメントをたくさんいただきました。経済的な理由やゴミの削減だけでなく、野菜を自分で育てる楽しさを求めている方が多いと感じました」

これまでもコンポストから発芽したミニトマトやカボチャ、メロンを育てたことがあるというつりきっぷさん。じゃがいも以外にも、さまざまな野菜の再生栽培に挑戦しているようです。

最後に、これから家庭菜園を始めてみたいという人へ向けたアドバイスを聞いたところ、「家庭菜園や野菜作りは本当に奥が深く、土や環境、お手入れによって大きく変わります。今回のじゃがいもで言えば、芽や皮が緑色に変色している部分に『ソラニン』が含まれる可能性があります」と注意を呼びかけます。

ソラニンは、大量に摂取すると食中毒の原因となる天然毒素です。市販のじゃがいもは農家などが適切に栽培管理をしているため一般的に毒素の濃度は低く保たれていますが、家庭菜園では扱いに注意しないと毒素を多く含むじゃがいもができてしまうことも。じゃがいもが熟してから収穫する、傷をつけないようにする。また食べる際は、芽やその周辺、緑色の部分は取り除き、皮をしっかりむくなどの対策が重要です。(参考:農林水産省|じゃがいもによる食中毒を予防するために

「まずは簡単なレタスやネギから小さく始めて、少しずつ道具や土作り、育て方を調べながら無理せず楽しむことが大切だと思います。家族全員で取り組める趣味の1つになれば嬉しいです」

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