アイスを溶かさず持ち運べる、アイス冷凍庫「ポータブルアイスキーパー」が話題だ。
バッテリーから電源をとり庫内を冷やす仕組みだが、入るアイスは1本だけ!という仕様。2本以上の場合は、他のアイスは諦めるか、食べながら帰るしかない、決断力を求められる発明品だ。
重さは本体とバッテリー合わせて何と2.3キロ!2リットルペットボトルより重いが、絶対に溶かしたくないアイスを1本だけ持ち運びたい人には最適だ。開発した、「ギリギリ役に立つ発明」を続ける発明家、カズヤシバタさんに話を聞いた。
――作ろうと思ったきっかけは?
シバタ:最近の暑さでアイスを食べる習慣ができたんです。でも暑すぎて持ち運んでいるうちにすぐ溶けてしまう…。この問題を解決できないか考え始めました。
――こだわりは?
シバタ:持ち運ぶことができる小さな冷凍庫が目標で、モバイルバッテリーで繰り返し使えるのがポイント。ただ、冷却を行う部品(ペルチェ素子)との兼ね合いで、あまり冷却力を高めることができず…。断熱材を使いまくって熱を通さない工夫をしました。この調整が大変でした。結果1個冷やすのがギリギリという具合になりました
――発明には失敗がつきものですが。
シバタ:冷却をするという事は、冷やすために移動した熱をどこかから逃がしているということ。エアコンの室外機のイメージです。ポータブルアイスキーパーは底の通気口から熱風が出ているのですが、思ったより熱を逃がすことが出来ず内部にこもってアイスを溶かしてしまう、本末転倒の失敗もしました。送風を強くするなどの改良をして、ギリギリ成功しました。
――「ガリガリ君」なら、どれくらい溶けずに持ち運べますか?
シバタ:外の温度の高さにもよるのですが、30分くらいは保てました(笑)。家に持って帰るくらいは持ちますね!
――デザインもかわいいですね!
シバタ:普段使いににも合うスタイリッシュなデザインに仕上げました!ラフな格好Tシャツ短パン麦わら帽子が一番合いそうですね!虫かごみたいな感じです
――夏が終わった後の使い道は?
シバタ:電源を逆にすれば庫内を温かく出来るので温かく保ちたい物を入れておくことが出来ます。そうですね…マックのアップルパイとかピッタリかもしれないですね!
◇ ◇
SNSでは「パピコ1本食べてるうちに残り1本溶けちゃうから良さそう。」「役立つのか立たないのかギリギリを攻めてオチも作る姿勢尊敬する。」など多くの反響が寄せられた。小さな困りごとを大きなお世話で解決する、今後のギリギリな発明にも期待したい。
カズヤシバタ X
https://x.com/seevua