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外遊びが減ったから?…子どもたちに増加するトラブル 歯科医師らが対策「楽しみながら健康を」

山陽新聞社 山陽新聞社

 岡山県内の歯科医師やボイスクリエーターらが、子どもの口と体の健康を育むオリジナル体操を作った。四股踏みなど相撲の動作を取り入れ、コミカルなロック調の音楽とともに楽しく体を動かす。歯科医師らは「子どもだけでなく、どの世代でも楽しめる体操。健康維持に役立ててほしい」と普及に努めている。

 名称は「どすこい体操」(約4分)。1番から3番まであり、1番は腰を左右に動かしたり四股を踏んだりと、股関節を中心に強化する動き。2番は唇や舌を動かして口周りの筋肉を鍛える動作、3番は地面をごろごろ転がったり赤ちゃんのようにはったりする運動を中心に組み立てた。

 企画したのは、小児診療に力を入れる和気歯科医院(岡山市南区新保)の院長横道由記子さん、音楽を通じた社会貢献活動に取り組むNPO法人音楽の砦(とりで)(同当新田)理事長でボイスクリエーターの松原徹さん、同NPO事務局長で保育士の名畑俊子さん、県栄養士会長の坂本八千代さん。

 子どもたちの姿勢の悪さや口呼吸、うまく発音できないーといったトラブルが目立つのは、外遊びなど体を動かす機会が減っているためではないかと考えた横道さんたち。2020年春から未就学児を対象に口の機能を育てるボイトレ教室を同市内で開催。月1回のペースで口周りの運動や昔遊び、発声・発音練習を繰り返したところ、発音の改善などがみられたことから、日常生活でも簡単に取り組める体操の創作に乗り出したという。

 体操の音楽は松原さんが作詞作曲、振り付けは理学療法士の監修を受け、昨年4月に完成。ミュージックビデオ(MV)と手本動画を動画投稿サイト・ユーチューブで公開している。

 高齢者向けに座りながらできるバージョンも検討中。横道さんは「楽しみながら健康に役立つ体操として広めていきたい」と話している。

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