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ご近所猫「みーちゃん」が“勝手に居着いた”1年間 男性が忘れられない優しい日々

渡辺 晴子 渡辺 晴子

「ある日、突然部屋に入ってきて、1年間帰らなかった」

そんな不思議で愛おしい“同居”の思い出が、いま多くの共感を集めています。

X(旧Twitter)で注目を集めたのは、ユーザーの「代理人」さん(@makaikurabu1)」の投稿。越谷市で暮らしていたある日、ご近所の猫「みーちゃん」がふとしたきっかけで部屋に入り込んできた――そこから1年間、帰ることなく寄り添い続けたというのです。

取材に応じた代理人さんが語る、その1年とは――。

日曜の午後、突然の来訪者

それは9月下旬の日曜の午後のこと。ベランダの網戸越しに入ってきた1匹の猫に、代理人さんは驚いたそうです。

「いきなり入ってきて、何かを訴えるように鳴いていました。とりあえず水をあげると飲み干し、私の膝に乗ってゴロゴロとのどを鳴らして、眠ってしまったんです」

それが、みーちゃんとの出会いでした。

帰宅すれば玄関先に……愛しき“日常”

それから1年間、みーちゃんは帰ることなく部屋に居着きました。夜が明ければ耳元で鳴いてベランダに出たがり、夜には家の前で鳴きながら駆け寄ってくる。

「もう、可愛くて仕方なかったですね。顔をじっと見つめてくる姿が愛らしくて。みーちゃんが待ってると思うと、飲みにも行かずまっすぐ帰るようになりました」

けがをして帰ってきた夜に

ある晩、みーちゃんはケガをした状態で帰ってきました。代理人さんが声をかけると、いつもと違う声で鳴き続けたといいます。

「抱きあげると、お腹の皮膚が切れていました。私の猫ではないし、ご近所の家庭の飼い猫だったので悩みましたが、大切にしていた矢沢永吉のバスタオルに包み、飼い主さんのもとへ連れて行きました」

その後、みーちゃんはしばらく姿を見せなくなります。

半年後に再会…でも、ドアは開けなかった

半年ほど経ったある日、みーちゃんは再びベランダに姿を見せました。ですが、そのとき代理人さんは、ドアを開けなかったといいます。

「寂しかったです。でも、それで良かったのかもしれない。あの1年は、私にとって幸せで、優しい時間でした」

“野良でも家猫でもない関係”がくれたもの

みーちゃんは「ご近所のアパートに住む小さな女の子たちの家の猫」。騒がしさに耐えかねて“家出”してきたのではないか――そう代理人さんは振り返ります。

一緒に暮らした1年は、飼い主でもない、拾い猫でもない、不思議な関係性。それでも、確かに心が通じ合っていたと感じたそうです。

「あの子が来てくれて、本当にありがたかった。今もふと思い出します。なんでか分からないけど、涙が出そうになります」

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