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インバウンド客が「新幹線の指定席」を占拠、車掌も対応せず…注目を集めた旅行業者の「提案」は正しい?JR東海の見解は?

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

「車掌」の権限強化を

今後も増加が予想されるインバウンド客とのトラブルに対して、「まずは特大荷物対策の強化が必要だと思います。予約スペースの無断使用者へのペナルティ導入なども視野に入れるべきではないでしょうか」と、旅行業者のたびびと@きっぷ屋さんは言う。

「そのためにも、車掌の権限強化も必須かと思います。鉄道公安官制度の復活、特別司法警察権の付与も一考に値するのではないでしょうか。

そもそも、係員が適切に動ける体制と教育が整っているべきです。乗務員数の点から、物理的に手が回らない場面があるかもしれません。だとしても、今回のように被害者を30分位以上放置した上に対応しない、というのは適切ではなく、やはり人員体制などを見直すことが望ましいと思います」(たびびと@きっぷ屋さん)

JR東海の「特大荷物対策」の現状は?

「特大荷物対策」については、JR東海から以下のような回答があった。

「特大荷物スペースや特大荷物コーナーのご利用については、ポスターやHP、駅等でのリーフレット掲出等によりご案内を行っております。また、海外からのご利用回復も踏まえ、成田空港やJR東日本の主要駅、旅行会社カウンター等においても、リーフレットを設置しています。既存の訪日外国人向けHPのトップバナーに掲出するなどして、特大荷物スペースや特大荷物コーナーについて予約前にお知らせを実施しています。

車内放送では、2か国語(日本語と英語)で『特大荷物スペース』が予約者専用の荷物置場であることを案内しております。特大荷物スペースについては、その場所が予約が必要なスペースであることを明確にするため、車内床面に案内を標記し、QRコードで5言語(日・英・中簡・中繁・韓)対応の案内サイトへの誘導を行っています(特大荷物コーナーは、オレンジ色で『要予約』の表記を掲出しています)」(JR東海/広報部)

「予約不要」で「特大荷物コーナー」の利用が可能に

なお、JR東海/広報部からの追加情報によると、現在、試行的に「事前の予約なし」で「特大荷物コーナー」が利用できるという。

「2025年7月1日より当面の間、『特大荷物コーナー』については試行的に、事前予約不要でご利用いただける荷物置き場といたします。特大荷物コーナーは、東海道・山陽新幹線(16両編成)の全列車の3、5、7、9、13、15号車のデッキ部にあります」(JR東海/広報部)

日本の常識や「マナー」が通用しない場面が急増している。安心安全に指定席が利用できるよう、さらなる対策の強化に期待したい。

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