多くの駅や電車で採用されている「行き先表示」パネルには、日本語と英語以外にも、中国語や韓国語での案内が掲示されている。
この「行き先表示」は次々と別の言語に切り替わるため、ほとんどの日本人が読めない「韓国語」や「中国語」が表示された場合、義務教育で学んだ「ローマ字(英語)」か日本語の表示に切り替わるまで、確認を待つ必要がある。
そんななか、認知症の方の支援に携わる仕事をされている、くりんさんがX(旧Twitter)に投稿したポストに大きな注目が集まった。
「日本語」と「英語」だけでいいのでは?
「認知症になった人から、『駅の表示がいろんな言語の表示にすぐ切り替わってしまうので、表示版の前で焦り、固まってしまう。日本語と英語表示だけでよいのでは。それか常に日本語、その下に多言語表示を出すとか』との声。おっしゃる通り。これ、日本中の問題。改善して下さい」
218万以上表示され、5万8千以上のいいねがついたくりんさんの問題提起に、多くの共感の声が集まった。
せめて「日本語」は常時表示を!
「認知症じゃない私でも困ってます!ふと見上げるとココがどこかわからない。本当にどうにかして欲しいです」
「認知症の方ばかりではないです。立ち止まって日本語の表示を待ってると後ろからぶつかられ、身の危険を感じるほど。ほんとに何とかなりませんかね」
「ここは日本なのだから、日本語は常時表示してもらいたいよね。別言語に切り替わり、しばらく日本語に戻らなくて困ったことがある」
「認知症関係なく、日本語は常時表示しておいて欲しい。何で自国なのに生活しづらい思いをしなきゃならないのか」
「ここは日本です。日本語と英語だけで充分だと」
「自国民に我慢させる仕組み」は衝突を生む
すでに大きな問題となっているオーバーツーリズムや、中国人への過度な優遇政策など、国民の生活や安全を軽視した日本政府への不満も重なり、くりんさんの投稿には多くの共感の声が寄せられた。
だが、なかには、「中国や韓国が嫌いだから、認知症を絡めて言ってるのか?」といった非難の声もあったという。
「特定の国が嫌いという感情は私にはなく、物事の良し悪しを是々非々で考えています。日本には世界中から観光客が来ています。なので、世界中の人が読める『ローマ字』の表記は必要ですが、それに加えて中国語と韓国語だけを表記するというのは、日本人以外にも読めなくて困る外国人が増える対策だと感じます。他国への思いやりや配慮は大切ですが、一部の国のみへの配慮は公平性にも欠けると思います。
ここは日本ですから、まずは日本人がわかりやすく快適に利用出来ることが大切だと思います。日本の国民が自国に大切にされていると思える安心感こそが、他国への思いやりを持つ心の余裕につながるのではないでしょうか。自国民に我慢をさせる仕組みは衝突を生みやすいと思います」(くりんさん)