「今日、初めて行く駅で急に案内板が消えて、〝ここ〟に出た時マジで冷や汗が一気に出た」
投稿されたのは、殺風景な地下鉄の駅通路の写真。しかし、投稿した「田仲アナコンダ」(@aaaaanakonda)さんの目には、話題を呼んだゲーム「8番出口」の風景にしか見えなかったとのこと。投稿を見た方もただならぬ雰囲気を感じたようで、画面越しに異変を探す人が相次ぎました。
「看板がない、ポスターもない、ドアもない、これは異変だ!引き返せ!」
「点字ブロックの位置的に…あなたおじさんですね?」
「異変があったら引き返せ 異変がなかったら引き返すな」
「宣伝チラシがないから戻らなきゃ」
コメントにもある通り、「8番出口」と言えば通常とは異なる動きや音、環境の変化である「異変」を見抜くゲームです。「異変」の例としてはすれ違うおじさんの表情が変わったり、掲示しているポスターのサイズが変わったりするなど様々。0番出口からスタートして「異変」を見つけたら来た道を引き返し、なければそのまま進みます。正解ならば8番出口まで一つずつ進み、不正解ならば0番出口からやり直しです。
ポストをされた田仲アナコンダさんに、この光景が見られた場所や田仲さんの身に起こった「異変」などについてお話を伺いました。
ーー写真はどこの駅で撮影されたのでしょうか?
「大阪メトロ四つ橋線肥後橋駅です。そこから大阪中之島美術館(大阪市北区)への移動で通った通路なので、まだ肥後橋駅構内だったのかどうかはわかりません……迷子だったので……」
ーーこの光景に遭遇したときの感想は?
「『やばい!!!!!!終わった!!!!!!!』と思いました。友人との待ち合わせに遅れそうな時に迷子になり、焦っていたところにこの光景が見えて本当に冷や汗が出ましたね……」
ーー奥の方に角が見えますが、この先は?
「角を曲がると上り階段があり、そこを上ると外への出口につながっていました。ゲームのエンディングみたいでしたね……」
ーーゲームがお好きとのことですが、実際に「8番出口」もプレイされたことはありますか?
「プレイしたことはないのですが、子供たちが実況動画を見るのが好きなので一緒に8番出口の実況も色々見たりしていました。まさか自分がこんな異変に巻き込まれるとは思っていなかったですが……」
ーーここを通った前後に「異変」はあったのでしょうか?
「肥後橋駅に着いた時は中之島美術館への看板がたくさん出ており、すごく綺麗な舗装された地下通路でした。そこからおそらく一本道を間違えただけですごく古めかしい通路になり、しかも一気に案内看板もなくなってしまうという異変(?)がありました……普通に嫌な異変でしたね……」
ーー「大カプコン展」に行かれる予定だったのですね。いかがでしたか?
「元々カプコンのゲームが好きで、ものすごく楽しみにしていたのですが、行ってみたら予想以上のボリュームと満足感で、思っていた倍以上楽しめました! 歴代のゲームロゴを全部並べてあったり、キャラの衣装の展示や最新のCGの裏側まで…。特に逆転裁判のゲームが大好きなのですが、ゲーム内に出てくる小物や、法廷の写真を撮れるコーナーまであってすごく興奮しました!カプコン好きの方はぜひぜひ行って欲しいです……!」
この光景に遭遇したこと自体が田仲さんにとっての「異変」だったのかもしれません。大カプコン展を大いに楽しんだ田仲さんは「大カプコン展、本当の本当に素晴らしい展示で、なおかつ楽しく体験できるようなコーナーもたくさんあったので、ぜひ足を運んで欲しいです…! 肥後橋駅を使えば異変も味わえるかもしれませんしお得です! 6月22日まで大阪中之島美術館でやっていますのでぜひぜひ~!」と話してくれました。
「異変」は何気ない日常に潜んでいるもの。皆さんもたまには最寄りの駅などで起こる「異変」に目を向けてみてはいかがでしょうか?