周囲の環境のおかげでモチベーションもアップ
アイドルきっかけでハングルを学びはじめてから、約2年で留学を決意したしゃふさん。留学前にはハングル検定3級とTOPIK(韓国語能力試験)4級を取得。退職して、個人で留学の準備を始めたのだそうです。
――どのように留学先を決めましたか?
ソウル以外にも釜山(プサン)や大邱(テグ)、済州(チェジュ)などの語学堂も含めて10ヶ所ほどのカリキュラムや学校の環境、学費などかなりの項目を比較検証しました。
大学編入も考えましたが最初から韓国で専門的な講義を聴講したり、論文などを作成するのはハードルが高いのでは?と思い一度語学留学を経験した方が自分のためになると考え、ソウルにある延世(ヨンセ)大学付属の語学堂にしました。
――今回、個人で留学手続きされたとのことですが、どういった面が大変でしたか?
公式ホームページや先輩方のブログなどの情報を参考にしながら進めました。ただそれだけではわからないことが多々あったためメールで語学堂に直接問い合わせたりしながら手続きしました。
全部韓国語でのやり取りになるのと、聞き慣れない書類も自力で集めなくてはならないので一概に個人で手続きをするのがいいとは言えないかもしれません。手順などが合っているのか自分では判断できずに、かなり不安でした。
――語学堂での環境は?
受けたクラスの生徒数はこれまでは10~13人で、日本人に人気がある語学堂とあって、日本人の比率は高いです。大学の学生同様に図書館も使えますし、図書館などでは学部生が熱心に勉強しているので、自然と勉強に対するモチベーションも上がりました。
――留学して約1年とのことですが、上達具合は?
韓国に来た当初は本当に何もできず、不安やストレスを感じていましたが、今では自分の意見や質問なども積極的に口にできるようなレベルまで向上しました。
文法や単語を元にした話す能力(知識面)が向上したことも大きいですが、外国語を話すハードルが低くなり、積極性(精神面)が向上したことが何よりも大きいと思います。
――留学後の予定は?
次は大学への入学を目指し、一旦帰国してその準備をし、再度渡韓して勉強を続ける予定です。将来的には、日本人を対象にした韓国語の先生になりたいと考えています。最初はオンライン授業を通して、ゆくゆくは自分の教室を。また、韓国語学習に関連した書籍を出版するのも夢です。
しゃふさんは、時間があれば勉学に打ち込み図書館で8時間自習する日も。現在、韓国留学を検討している人や、留学中の人に向けて、「現地での生活はきっと近い将来自分の助けになってくれるかけがえのない最高の思い出になると思います」と語ってくれ、どのように留学先を選ぶか、いかに真剣に学ぶことが大切であるかが伝わってきました。
ちなみに、しゃふさんが留学前に考えていた予算は300万円。「レートによってかなり左右されてしまい、あまり参考にならないかもしれません」とのことですが、約1年で生活費は160万円ほど、 学費や書籍のお金、その他もろもろの手続き費用などを含めると計250万円ほどかかっているそうです。
そして、韓国語のアウトプットを積極的に行いたいこと、レートがちょうど悪い時期で、賃金を生活費の足しにしたいと思ったことから、元々する予定ではなかったアルバイトを留学後7か月目から始めることに。バイト代はだいたい月に120万ウォン(約12万円)ほどで、主に生活費に充てているそうです。
世界の中でも増えるアジア圏への留学者
かつては留学といえば英語を習得するために…という印象でしたが、この変化は日本だけのものでありません。
英語圏が民間の留学事業者や海外政府機関等で構成される一般社団法人海外留学協議会「JAOS」(東京都新宿区)が2024年に発表した『日本人留学生調査レポート2023』※によると、フィリピン、マレーシア、シンガポール、韓国などのアジア地域への日本人留学生数がコロナ前の2019年の112%になっており、ヨーロッパ、北米、オセアニアがまだ2019年の数字を超えられないのに比べ、著しく日本人留学生が増えているとのこと。
円安、物価高などによる留学費用の高騰を受け、留学費用が安価に抑えられるアジア留学へのシフト、国内大学がアジアへの留学プログラムを増やしていることなどが考えられるのだとか。
そして、JAOSも2023年に特に増加数の目立った留学先の国として、 K-POPやK-ドラマ・映画などで世界的な注目を集める韓国を挙げ、語学目的での留学生がほとんどである旨を紹介しています。
韓国への留学方法が多彩にあり、初心者から挑戦できることや、予算などを考慮しつつ学べる選択肢が多様にあること。語学だけでなく食文化や美容、K-POP、ダンスなど好きなことをより身近に感じられる環境と、「日本から近い」という立地面も韓国語学習者にとっては渡航しやすく、チャレンジしやすい理由の一つになっているのかもしれません。
※『一般社団法人海外留学協議会(JAOS)による日本人留学生数調査』調査レポート2023
対象期間:2023年1月から12月
調査対象:JAOS加盟留学事業者40団体
https://www.jaos.or.jp/wp-content/uploads/2024/05/2024JAOS留学生統計調査PDF_2023_240521.docx.pdf
■韓国観光公社 https://japanese.visitkorea.or.kr/svc/main/index.do
【株式会社 K Village関連情報】
日本最大級の韓国語教室を中心に、韓国美容事業、韓国メディア事業、ボイストレーニング、ダンス、韓国留学支援事業など、韓国を軸とした多角的な事業を展開。
■K Village韓国留学 公式ホームページ https://kankokuryugakuguide.com/
■K Village韓国留学 公式Instagram http://tiny.cc/kvillage_ryugaku
■韓国好きのための情報メディア「K Village MODULY」 https://moduly.kvillage.jp/
■しゃふさんX https://x.com/shafu_korea