X(旧Twitter)ユーザー・こまるくん(@kshino9842)さんは、元保護猫の男の子「はるくん」を家族に迎えました。お迎え当時、生後6カ月だったはるくんは、現在2歳半に成長し、飼い主さんにとってかけがえのない存在となっています。
愛しい存在との再会を信じて…運命の出会い
飼い主さんがはるくんと出会ったきっかけは、深い悲しみから始まりました。先代猫のそらくん(キジトラの男の子)をわずか2歳で急病により亡くし、悲しみの中で「そらくんの生まれ変わりの子を探し出して、またお迎えしたい」「そらくんにしてあげられなかったことをたくさんしてあげたい」という強い想いを抱くようになったといいます。
「保護猫センターで似た子を探して、お迎えすることに決めました。初めて抱っこした瞬間、鼻チョンしてくれたので、『この子(はるくん)で間違いない』と思いました」
その瞬間は、そらくんと再び巡り会えたような、不思議な温かさに包まれた時間だったことでしょう。強い覚悟を持って迎えたはるくんとの暮らしが、ここから始まりました。
試練の日々…闘病を乗り越えて
お迎え直後、はるくんはすぐに新しい家に馴染み、安心した様子で過ごしていました。しかし、数日が経った頃、突然ケージにこもり始め、ごはんを食べなくなってしまいます。飼い主さんは深い不安を抱えながら、いくつもの動物病院を訪れました。
「病院を数件まわって、FIPだということが分かりました。また、そらくんの最期の様子から『そらくんもFIPだったのではないか』ということも」
FIP(猫伝染性腹膜炎)は治療が難しい病気とされており、その診断は飼い主さんにとって大きな衝撃だったことでしょう。しかし、奇跡的にも近くにFIPの薬を取り扱う病院が見つかり、投薬を開始。薬を飲んだ直後から、はるくんは再びごはんを口にし始めました。
治療費は高額で、飼い主さんはやむなくクラウドファンディングを通じて支援を求めることに。すると、多くの方々からの支援が集まりました。集まった温かい応援や支援は大きな力となり、SNSでも励ましの言葉が寄せられたそうです。飼い主さんは支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを強く抱き、その思いは日々のはるくんとの暮らしの中で深く刻まれています。
「治療費が高額だったので、クラウドファンディングで多くの方に助けていただきながら、また、SNSでたくさんの応援をいただきながら、84日間の投薬を経て、すっかり元気になることができました。支援してくださった皆さまへの感謝の気持ちは言葉に尽くせず、心からありがたく思っています。」
毎日、薬を飲ませるたびに希望を繋ぎ、苦しい中でも前を向き続けた日々。SNSを通じて寄せられた多くの応援や温かな言葉が、飼い主さんとはるくんを支えてくれたのです。はるくんは元気を取り戻し、家中を走り回るまでに回復しました。
笑顔あふれる日常と、紡がれる絆
現在のはるくんは、我がままで甘えん坊な性格。元気いっぱいに「遊んで!」「おやつちょうだい!」と大騒ぎする姿は、家中に活気をもたらしてくれます。そんな中でも、飼い主さんが抱っこをすると、途端にゴロゴロと喉を鳴らし、顔をペロペロと舐めてくれる愛らしい一面も。
「ひとりっ子ならではの甘えん坊な子です。いつも『遊んで!』『おやつちょうだい!』と大騒ぎしていますが、抱っこするとゴロゴロ、ペロペロが止まらなくなるかわいい子です」
その無邪気な行動一つひとつが、飼い主さんにとってはかけがえのない癒やしです。はるくんが元気に走り回る毎日を、何よりも大切に感じているといいます。
「そらくんが亡くなったことや、はるくんの闘病を経て、はるくんが元気に走り回っている一日一日がとても大事なものだと思いながら、毎日一緒に過ごしています。ひょっとしたら、そらくんが繋いでくれた奇跡なのかな?と思っています。そらくんの分まで、いっぱい遊んで一緒にいる毎日を積み重ねていきたいと思います」
はるくんとの日々は、そらくんへの想いを胸に、未来へと続く幸せな時間。元気に駆け回る姿も、無邪気に甘える仕草も、すべてが大切な宝物です。飼い主さんと共に歩むこれからの時間が、さらに笑顔で満ちたものとなりますように。