「また遺棄。枕カバー?みたいな布の上にカリカリ。カップに幼猫用ミルク。捨てられるまで親猫の母乳を飲んでたであろうこの子たちを捨てた人はどんな気持ちで置いていったのだろう...」
そんな投稿がXで注目を集めています。
投稿したのは、千葉県内でTNR(捕獲・不妊去勢手術・元の場所へ戻す)活動や保護猫活動に取り組む保護猫ボランティア「れんげ」さん(@8rjXhLaRHFwK9l2)。
草むらで発見されたのは、まだ自力で生きていくことが難しいほど幼い子猫たちでした。詳しい状況について、れんげさんに話を聞きました。
「布の上に子猫が2匹」 現場で感じた違和感
子猫が見つかったのは、地域猫が暮らしている場所の近くの草むらでした。
「知人から『子猫が2匹いる』と連絡があり、現場へ向かいました。すると布の上に子猫が2匹置かれていました。布に乗せられていたことや、餌やミルクが置かれていたことから、遺棄されたのだと思いました」
現場には枕カバーのような布のほか、カリカリや幼猫用ミルクも置かれていたそうです。しかし、子猫たちは推定生後3週間から1カ月ほど。まだ母猫の母乳やミルクが必要な時期でした。
「またか…」繰り返される子猫の遺棄
保護後、動物病院で診察を受けた子猫たちには目やにや鼻水など風邪の症状が見られ、目薬や風邪薬が処方されました。れんげさんは、現場の状況から複雑な思いを抱いたといいます。
「私の居住地は本当に遺棄が多いため、『またか…』と思いました」
さらに、置かれていた餌についても疑問を感じたそうです。
「乳飲み子にカリカリや幼猫用ミルクなど食べられるはずのない物が置いてありました。親猫を飼っているわけではなく、ただ餌やりをしていた猫が子猫を産み、これ以上増えると困るから子猫だけ捨てたのではないかと思いました」
猫に餌を与えるだけで不妊去勢手術を行わず、その結果として生まれた命を遺棄する…れんげさんは、その無責任さに強い憤りを感じています。
鼻づまりでも懸命にミルクを飲む子猫たち
現在、子猫たちは保護下で治療を受けながら過ごしています。
「鼻づまりはありますが、ミルクを飲んでくれています。今後はミルクボランティアさんとも連携しながら、里親さんにつなげたいと思っています」
保護されたタイミングが少しでも遅ければ、命を落としていた可能性もありました。生後間もない子猫は自力で排尿や排便ができず、体温調節も苦手です。適切なケアがなければ、生き延びることは容易ではありません。
「遺棄することは殺すことと同じ」
投稿には、「他にも兄弟がいたはず。その子たちはどうしたのか心配」「こんな小さい子だけで生きられるわけがない」「DNA採取して犯人を特定してほしい」「れっきとした犯罪なのだから厳しく取り締まってほしい」など、多くの怒りや心配の声が寄せられました。
一方で、「誰かが見つけて餌だけ置いたのでは」と推測する声もありましたが、子猫たちの幼さを考えると、適切な世話が行われていたとは言い難い状況だったようです。
れんげさんは最後にこう訴えます。
「不妊手術もせず、無責任に餌やりだけして子猫が生まれたら捨てるというのは、何も手出ししない人よりひどいと思います」
そして、
「今回はたまたま私につながりましたが、誰にも見つけられなかった可能性もあります。乳飲み子で排尿排便も自力でできない子たちが翌日まで生きられなかったかもしれません」と振り返ります。
「遺棄するということは、殺すのと一緒です。不幸な命を増やさないためにも、不妊去勢手術の大切さを知ってほしいです」
草むらに置き去りにされた小さな命。子猫たちは今、懸命に生きています。その命を守るために何ができるのか、一人ひとりが考える必要がありそうです。