2025年2月2日は節分です。
節分といえば豆まきの風習を思い浮かべる方も多いと思いますが、地域によって豆まきに使う豆の種類が異なることをご存知ですか?
日本気象協会の社員94名にとったアンケートを元に、節分の豆の種類の違いや面白い風習がある地域をご紹介します。
節分はどんな日?
節分とは、立春の前の日のことを指します。
立春は季節の変化を表す二十四節気のひとつで、「春の始まり」かつ「一年の始まり」とされて昔から大切にされてきました。
そのような立春の前日である節分は、一年の締めくくりの日と言えます。
新しく良い年を迎えられるよう、悪いものを追い出して無病息災を願う日として、今も豆まきなどの風習が残っています。
「節分といえば2月3日である」と認識している方が多いかもしれませんが、2025年の節分は2月2日です。
立春の日付は何年かに一度変わることがあり、その年は節分の日付も変わります。
節分の豆は地域によって異なる
一般的には大豆を使って豆まきをする地域が多いですが、大豆でなく落花生を使う地域もあります。
全国にいる日本気象協会の社員94名に、「節分の豆まきに使う豆の種類」についてアンケート調査を行いました。
結果は、北海道、青森県、岩手県、宮城県、福島県、新潟県、長野県では落花生を使う方が多数派でした。
北日本や雪が多い地域では落花生をまくところがあるようです。
全国落花生協会によると、これらの地域に加えて九州南部の宮崎県でも落花生が使われることがあるようです。
落花生をまくようになった理由は定かではありませんが、殻付き落花生はまいた後に拾って食べても清潔だということ、煎った大豆よりおいしいことなどが理由として考えられるそうです。
節分の豆まきと落花生 | 落花生を楽しもう! | 一般財団法人 全国落花生協会
https://peanuts-no-hi.jp/life_setsubun/
豆まきの変わった風習
アンケートで全国の日本気象協会の社員から寄せられた、ご当地ならではの面白い節分の風習をご紹介します。
●香川県 さぬき市 志度地区
子どもたちが地域のお店を回って「鬼の豆ください」と言ってお菓子をもらう「鬼の豆もらい」という風習があるそうです。
●福島県二本松市
江戸時代の藩主の名前が「丹羽(にわ)氏」だったため、「鬼は外(おにはそと)」は藩主の「丹羽氏」を追い出す失礼な言葉と考えられました。
そのため、「おにーそと」という掛け声で豆まきを行ったそうです。
●愛媛県などの西日本の一部地域
厄年の人は節分の夜に交差点へ行き、年の数だけ豆を置いてくる風習があるそうです。
後ろを振り返らず、だれにも見られないように家に戻ることができれば厄落としになるとされています。
豆まきの文化についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
地域によって異なる風習があり、興味深いですね。
今年が良い年になるよう願って、節分の風習を楽しんでみてはいかがでしょうか?