節分は東京都心など首都圏で雪予想 不慣れな雪の備えとは?

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今週末2月2日「節分」に、東京都心など首都圏で雪の可能性があります。原因は南岸低気圧。昨年もこの時期、南岸低気圧の影響で東京都心では8センチの積雪となり、東京23区を含む1都6県に「大雪警報」が発表されました。交通機関に大きな影響が出たほか、転倒事故など大きな影響が出ました。不慣れな雪に備えてポイントをまとめました。

2月2日「節分」は首都圏で雪予想

2月スタートは、冬型の気圧配置は緩みますが、その隙をつくかのように本州の南岸を低気圧が東進する見込みです。いわゆる、関東に雪をもたらす「南岸低気圧」です。1日(土)は、九州~近畿で次第に雨が降り出し、2日(日)にかけて、雨や雪の範囲が東や北へ広がるでしょう。

関東は2日(日)未明から雨や雪の降り出す所が多く、平野部でも雪になる可能性があるため注意が必要です。

関東の雪予想が難しいわけ 現時点のシナリオ

地上で雪が降る目安の寒気として、上空1500メートル付近でマイナス6℃以下の寒気に注目しますが、関東では0℃~マイナス3℃で雨か雪、マイナス3℃以下で雪になる事が多いです。また、上空500メートル(スカイツリーくらいの高さ)の気温や風、湿度、低気圧のコース、内陸にたまっている寒気など、色々な要素が複雑に絡み、上空の気温が0.5℃違うだけでも、雨予想が雪予想にガラッと変わります。

今回のポイントは、南岸低気圧が近づく前に、関東沖に小さな低気圧が発生すること。南岸低気圧の本体が近づく前に、この小低気圧が寒気を引っ張りこんで雪になるパターンがあるので注意が必要です。

現時点の予想では、2日未明の降り始め~朝にかけては気温の低い時間帯でもあり、関東南部の平地でも雪で降り、うっすらと積もる可能性があります。南岸低気圧が近づくにつれ、暖気が入るため平地では雨に変わる見込みです。

受験シーズンでもあるため、最新の気象情報をこまめに確認して下さい。

昨年2024年2月5日 東京都心で8センチの積雪 東京23区に大雪警報

昨年2024年2月5日は、南岸低気圧の影響で関東では大雪となり、東京23区を含む1都6県に「大雪警報」が発表されました。東京都心では、8センチの積雪となり、交通機関に大きな影響がでたほか、転倒事故なども多発しました。また、夜は発達した雪雲により、落雷も発生しました。

雪のあと数日間は転倒による救急搬送者数が相次ぐ

東京消防庁によると、東京都心で8センチの積雪となった昨年2024年2月5日当日は、転倒などによる救急搬送者数が急増。雪が止んだ後も数日間は、積雪や路面凍結による「ころぶ事故」が発生し救急搬送されたとのことです。

東京都心など、雪に慣れていな地域では、数センチ雪が積もるだけでも、車や人のスリップが続出するなど大きな影響がでるため注意が必要です。

雪への備え

雪に関する気象情報は、予想される現象の数日前から発表されます。予想降雪量、降雪のピーク(注意を要する時間帯)などは随時最新の情報を確認し、事前対策の目安にしましょう。交通障害が予想される場合もあるため、あらかじめ目的地までのルートを変更したり、不要不急の外出自体の延期・取りやめを検討したりしましょう。

積雪の可能性がある場合、融雪剤の散布や除雪用具(スコップなど)の確認をしましょう。直前に準備しようとすると、手に入らないこともあります。電気やガスの暖房が使えなくなる可能性があります。防寒グッズ(カイロや湯たんぽ、灯油ストーブなど)を用意しておきましょう。停電時にも情報が得られるように、電池式のラジオやモバイルバッテリーなどがあると安心です。低温で水道管が凍結するおそれもあります。水道管の凍結対策や、飲料水の備蓄、生活用水用に浴槽に水をためておくなどをしておきましょう。

備蓄する食料品は、必ずしも長期備蓄用の保存食でなければいけないわけではありません。普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、古いものから使い、使ったら新しく買い足していくことで、常に一定量の食糧を家に備蓄することが可能です(ローリングストックといいます)。

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