20日は二十四節気の「大寒(だいかん)」、一年で一番寒さが厳しくなる頃です。暦とは裏腹に、春めくでしょう。向こう1か月は、高温傾向です。積雪の多い地域では、なだれや屋根からの落雪にご注意ください。ただ、1月最後の週は、九州から近畿を中心に再び寒くなる日がありそうです。関東の平野にも雪を降らせることがある南岸低気圧の影響を受ける時期もあるでしょう。気象情報は、こまめにチェックすることをお勧めします。
冬の前半が過ぎる 振り返るといつもより寒かった
気象の冬は、12月から2月です。
冬の前半が過ぎ、昨日17日までの気温の45日間平均は、平年より低くなった所が多くなりました。
今月1月10日には、最低気温が0℃未満の冬日地点が、全国にあるアメダス914地点(昭和(南極)・富士山・南鳥島を除く)のうち、800地点以上になりました。冬日地点が800地点以上になるのは、2シーズンぶりです。
20日は「大寒」 暦とは裏腹に春めく
20日は「大寒(だいかん)」、冬の最後の二十四節気で、一年で一番寒さが厳しくなる頃です。
暦とは裏腹に、春めくでしょう。最高気温は、明日19日から次の週末にかけて、九州から関東では10℃を超える日が続く所が多く、15℃くらいまで上がる所もある見込みです。北陸も10℃を超える日があるでしょう。東北も10℃くらいまで上がる日があり、北海道でも札幌ではプラスの気温の日が続く予想です。
積雪の多い地域では、なだれや屋根からの落雪にご注意ください。
1月最後の週は再び寒くなる日も
1月の最後の週は、九州から近畿付近では、再び寒くなる日がありそうです。最高気温は10℃に届かない日があるでしょう。
この先1か月程度、全国的に高温傾向ですが、九州から近畿を中心に、気温の変化が大きくなりそうです。体調を崩さないようお気をつけください。
早い春の訪れ 気象情報はこまめにチェックを
この先、寒暖差がありながらも、いつもより早い春の訪れを感じられそうです。
上の図は、向こう1か月の気圧の予想です。アリューシャン近海では、いつもより気圧が高いオレンジ色になっています。一方、大陸から本州付近にかけて、いつもより気圧が低い青色になっています。アリューシャン低気圧、シベリア高気圧ともに弱く、冬型の気圧配置は長続きしないことを示しています。高気圧と低気圧が交互に日本付近を通過するでしょう。このため、春めいてきます。
冷たい北風が吹くことは少なくなりますが、南岸低気圧の影響を受ける時期があるでしょう。関東の平野でも雪を降らせることもある低気圧です。南岸低気圧による雨や雪の予測は難しく、週間天気では、東京都心に雪マークがついていたかと思うと、翌日にはコロリと晴れマークになったりすることがあります。気象情報は、こまめにチェックすることをお勧めします。