「お魚を食べようとした?」下顎に釣り針が刺さり取れない…愛猫が病院へ「痛かったろうに」なぜ?

渡辺 晴子 渡辺 晴子

「知ってほしい。少し前、病院に来た猫ちゃんの話。
魚の釣り針が口に刺さって取れない状態でした。
お魚か餌がついて食べようとしたんだと思います。」

釣り針が口に刺さった猫が動物病院に連れてこられたことを、病院の看護師でボランティアグループ「プロテクト♡あにまる」の代表・高村友佳さんがInstagram(@protect.animal.yuka)で報告。猫は下顎に釣り針3本刺さり食い込んでいる状態でしたが、病院で釣り針を取ってもらい無事だったといいます。投稿には、衝撃とともに心を痛める人たちからたくさんのコメントが寄せられました。

「痛かったろうに 人間がごめんね」
「この件ホントあるよね 人間が楽しんだならちゃんと後始末しとけよな。いつも犠牲になるのはどうぶつたち」
「この針って、あまり見ない針なので調べてみると、イカを釣るために、生餌のアジなどと一緒に使う針で一般的に使う針ではありません。もし海の近くではないのであれば、ルアーか何かと一緒に猫じゃらし的に使ってこうなったとしたらと思うと怖いです。助けて下さりありがとうございます」
「釣り針、本当に痛いです。私の餌やりしている所は釣り場になっていますが、いつも釣り針が落ちていて、度々猫の手や口に刺さっています。猫にぶら下がっているテグスのふわふわで、刺さっている針を発見する事もあります。お子さんも歩く場所なので針の回収もゴミの回収もして欲しいです」
「釣り人の良識を疑う場面を目にします。釣り針が刺さる…想像以上の苦しみだったと思います。助けて下さって感謝します」

釣り針が口に刺さった猫。どうして刺さってしまったのでしょうか? 投稿した高村さんに聞きました。

元気のない猫の顔を見たら釣り針が! 飼い主びっくりして病院へ 

――高村さんが動物看護師として勤める病院に釣り針が刺さった猫ちゃんが連れてこられたそうですね。

「田舎によくある家の中も外も行き来している猫ちゃんで、その飼い主さんが連れてこられました。外から戻ってきたら、元気がなくてご飯も食べない。顔を見ると針金がささっている!とびっくりして、まず、病院にお電話がありました。すぐに連れてきてもらうようお伝えして来てもらったんです」

――下顎に3本刺さり食い込んでいる状態だったとか。

「はい。釣り針には返しがついていて、一度刺さったら抜けません。そのため手術用のペンチで切断して貫通させました。針は6本あり、3本が刺さっていました」

――出血は?

「三毛猫ちゃんだったんですが、とてもおとなしくて、怖かったでしょうに…ペンチで切断したり時間のかかる処置をじっと耐えてくれてました」

海や川など周りにない地域で釣り針事故…どうして?

――海や川など、釣り場の近くに猫ちゃんが行ったのでしょうか。

「飼い主さんにも確認しましたが、海はない地域ですし、川や池など周りにないようで、どうして釣り針が落ちていたのか不思議でした。虐待目的で故意的に置かれていた可能性も否定できません。おいしそうなお魚や釣りの餌が付いていて食べようとしたのだと思っています」

――虐待目的の可能性もあるのですね。釣り針を取ってもらった猫ちゃんは?

「化膿止めの注射もして、お返ししました。今は食欲も出て、元気になったようです」

――今回のような釣り針が刺さってしまった猫の事案について、考えることは。

「今回の子みたいに、すぐに見つけてもらえる子だったから助かりましたが、これが野良猫さんだったら?と思うとゾッとします。猫たちだけじゃなくて、いろんな動物たち、鳥たちが、釣り針や釣り糸や網で被害が出ています。人間だって、踏んだり触ったりしたらけがをします。想像力が足らない人が多すぎると思うんです。故意的に置いたのなら、虐待となり犯罪です。とても恐ろしいですし、許されることではありません。どちらにしても、地球が人間だけが生きているわけじゃないこともう一度考えてほしいです」

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