【おむすび】さらば栄養専門学校、さらばJ班! 港での涙、涙の“激エモシーン”撮影はクランクイン直後の猛暑の8月だった

佐野 華英 佐野 華英

今週放送された連続テレビ小説『おむすび』(NHK総合ほか)第11週「就職って何なん?」では、結(橋本環奈)、沙智(山本舞香)、佳純(平祐奈)、森川(小手伸也)という「J班」の仲間たちが栄養専門学校を卒業。4月から結は星河電気の社員食堂、沙智は「まんぷく食品」、佳純は東京の病院、森川は弁当屋経営と、それぞれの進路へと羽ばたいていく。

本日(12月13日)放送された第55回では、最後の授業で担任の桜庭(相武紗季)から、「皆さんは資格を持っているだけで、何者でもありません。それぞれがそれぞれの職場で経験を積んで、栄養士として成長していってください」という餞の言葉が送られた。そして卒業式の日、神戸の港を歩くJ班の4人は、それぞれの想いを打ち明ける。

2年間で育まれた4人の友情が凝縮されたシーン

「こんなおっさんと分け隔てなく接してくれて、本当にありがとうございます。まるで、毎日が青春時代に戻ったような気持ちでした」と、3人への感謝を述べる森川。

最後まで憎まれ口を叩き合った後、佳純は沙智に「新しい職場でそういう態度とっとったらあかんよ。せっかく笑顔が可愛いねんから」と目を潤ませながら言う。沙智は佳純に「あんたこそ、今までみたいに優しすぎたら、東京もんに舐められんで」と声を詰まらせながら発破をかける。

そして結は3人から「あんたがいちばん心配や」「いっつも人のことばっかし助けようとして」「もっとご自身を大切に」と、最後まで心配されるのだった。

8月の猛暑の中、クランクインして間もないにもかかわらず…

この「激エモシーン」の撮影秘話について、今週の演出を担当した大野陽平さんに聞くと、意外な答えが返ってきた。

「バキッとした快晴の中、神戸の海と山に囲まれ、J班の皆さんは美しい晴れ着姿。非常に画もきれいで、撮影する側としては申し分のない状況でした。ただし、あの卒業式のシーンは、実は8月のいちばん暑い盛りに撮影していました。演者の皆さんは炎天下の中、大変なご負担だっただろうと思いますが、それを一切感じさせないお芝居でした」

と4人の俳優を労った。さらに、

「それから、実はあのシーン、山本さん・平さん・小手さんはクランクインして間もない時期だったんです。専門学校のセットはまだ出来上がっておらず、学校以外のシーンを数シーン撮っただけという状況でした。しかし、そんな過酷なスケジュールにも関わらず、J班4人の関係性の最終地点を、見事に演じて頂きました。すべて撮り終わった後に編集しながら流れを見ていて、あらためて感動したのを覚えています。8〜11週の『栄養専門学校編』での4人の関係性の変化が、しっかりと『港のシーン』のお芝居の中に込められていました」

と明かした。

ある程度撮影が進み、4人の関係性がすっかり出来上がった上でのシーンかと思いきや、クランクインから間もない時期だったとは驚きだ。あらためて「栄養専門学校編」を全力で走り切ってくれた山本舞香、平祐奈、小手伸也、3人の俳優に拍手を送りたい。

『おむすび』番組公式サイト

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