ジャワティ35周年 ロングセラーなのに「売ってない」どこで買える?…メーカー担当者に聞いた

長澤 芳子 長澤 芳子

40代50代の人のなかには、赤いパッケージが印象的な「シンビーノ ジャワティストレート レッド」(以下ジャワティ)を懐かしいと感じる人が多いのではないでしょうか。大塚食品から1989年に販売が開始された無糖紅茶ジャワティは、今年35周年となるロングセラーです。

X(旧Twitter)では「ジャワティうまい」「ジャワティ好き」などの声のほか、「白いのも好き!」「ホワイトはお茶界で一番うまい」と、白いパッケージのジャワティも好評です。

しかし、ジャワティの販売場所が少なく「久しぶりにみつけた」「売っていなくて、ジャワティ難民」「売っているところ少なすぎる…」など、悲しみの投稿も目立ちます。さらには「え!ジャワティってまだ売ってるの!?絶滅したとおもってた」など、もう売っていないと思っている人の声も散見される状況。

そんなジャワティについて、販売場所やロングセラーとなっている理由を大塚食品ジャワティ製品担当者に伺いました。

──SNSでは、ジャワティを探している方が多い印象です。大塚食品さんにもお問い合わせは多いのですか?

お客様より、ジャワティの販売場所のお問い合わせにつきましては毎年多くいただいております。飲みたいのだけどどこで買えますか?といった内容でお問い合わせいただいており、お客様には大変ご不便をおかけしておりまして申し訳ない気持ちでございます。

ECサイトのご紹介をさせていただいておりますが、販売場所が多くなるよう取り組んで参ります。

──ジャワティには、赤(RED)と白(WHITE)があるそうですが、違いは何でしょうか?

ジャワティレッドとホワイトでは、茶葉の品種と部位、発酵の度合いに違いがあります。「ジャワティレッド」は、華やかな香りのフルリーフ※の茶葉を使用し、完全発酵させてつくった無糖のストレートティです。しっかりした味わいに軽やかな余韻があり、フルリーフ茶葉の華やかな香りと、鮮やかな琥珀色の水色(すいしょく)が特長です。

一方、「ジャワティホワイト」は、芯芽(シルバーニードル)と一葉(芯芽の次にある葉)のみを穏やかに微発酵させてつくった無糖のストレートティです。すがすがしくやわらかな味わいで、くせのない爽やかな香りがあり、輝きのある黄金色の水色(すいしょく)が特長です。

※フルリーフ(粉砕していない茶葉)10%使用

──美味しいと話題ですが、甘味料、香料などを全く使用していないそうですね。やはり茶葉に秘密があるのでしょうか。

ジャワティのコンセプトは「どんな食事にもあうテーブルドリンク」で、開発当初、単においしい紅茶を作るのではなく、食に合うとは何かを考え、無糖であること、無香料であること、余計なものはいれないこと、しっかりした味わいと穏やかな風味で食事のじゃまにならず、後口をスッキリさせて次の一口も美味しくすること、にこだわりました。

そのこだわりを実現するために必要だったのは、それを可能とする原料の質であり、さまざまな検討、テストなどを繰り返して行き着いたのがジャワ島の茶葉だったという事です。

──500mlペットボトルのジャワティに含まれるポリフェノールは、ワイン1杯分とのことで、驚きました。ポリフェノールも味に影響するのですか?

白ワインがさっぱりとした魚料理に合わせて飲むのに対して、赤ワインは濃厚な味わいの肉料理に合わせることはよく知られています。これは赤ワインに含まれる渋み成分ポリフェノールに、口の中をすっきりさせて味の感覚をリセットする効果がある、と考えられているからです。

500mlのジャワティにワイン1杯分のポリフェノールが含まれるのは、ジャワティが食事のおいしさをじゃましないために、ともすると敬遠される、お茶の渋みのもととなるポリフェノールをあえて残した結果となります。

ジャワティを食事中に飲むことで、次の一口をさらに美味しく感じる事を「食のプロ」の方々が着目いただき、ジャワティを評価いただいています。

神奈川県湯河原にある「らぁ麺飯田商店」の店主、飯田将太さんに「プロの料理人にはほんとうにおすすめです」とまで言っていただくほど、ジャワティを評価いただいております。

公式SNSでは、そのようにジャワティをおすすめいただける方々に「ジャワ党」として登場いただき、「#ジャワ党」というコミュニケーションワードで、ジャワティがもっと理解されるよう活動しております。

   ◇   ◇

食事会が増えるこれからの季節に、ジャワティのポリフェノールによるスッキリ感を体験してみるのも良いのではないでしょうか。

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