「今日は睦月さんの3回目のうちの子記念日です。保護直後と現在の姿を並べてみましたが、立派に育ってくれたなと感無量です」
2024年1月11日、睦月さん(@55OpLN2PzadWMjP)は、元保護猫の女の子「睦月(むつき)」さんとの出会いを振り返るコメントを添えてX(旧Twitter)に写真を投稿。
そこには、キャットタワーの穴からひょっこり顔を出し、きょとんとした表情を浮かべている睦月さんが写っています。「なぁに?」と飼い主さんに語りかけるような顔つきをした睦月さんは、とてもキュート。
飼い主さんと睦月さん、一体、どのように出会ったのでしょうか。詳しいお話を伺いました。
猫風邪に苦しむ小さな命との出会い
2021年1月、飼い主さんはウォーキングをするため外出をしたとき、小さな子猫と出会いました。「ニャーニャー」と鳴き叫ぶ子猫は、猫風邪の影響で目が塞がり、今にも消え入りそうな状態だったといいます。
「当時、私が住まう地域には雪の予報が出ていました。『このままでは命が危ない』と思い、そばに母猫やきょうだい猫の姿がないか探しましたが見当たらず……。やむを得ず保護しました。それが睦月さんです」
飼い主さんは、小さな睦月さんを連れてそのまま動物病院へ。すると、生後推定4カ月であることがわかりました。
当初、飼い主さんは、睦月さんの体調を回復するのを待って、里親さんを探すつもりでした。ところが、飼い主さんに心境の変化が起こったのだといいます。
「睦月さんにママ認定されてしまったのです。そこで、うちの子になってもらいました」
睦月さんが成長とともに家族に与えた変化
猫風邪が治ると、睦月さんは元気いっぱいに成長しました。
「お転婆がすぎて、片っ端から物を落としたり、危険な場所に登ろうとしたり。目が離せず大変でした(笑)」
そのため、ケージや安全対策のためのアイテムを急いで設置。1歳になるころには、少しずつ落ち着いたといいます。
「睦月さんとは、姉妹のような関係になりました。やんちゃだったころを振り返ると、今はホッとしますが、同時に、少し寂しい気持ちもありますね」
また、睦月さんを迎えたことで、生活に大きな変化がありました。
「睦月が末長く幸せに暮らせるように、住環境を整え、経済的な備えを始めたのです。さらに、仕事で出張しなくてはならないときには、家族に睦月のお世話をお願いすることも。人に頼ることの大切さと感謝の気持ちを学びました」
睦月ちゃんを育て、成長を見守る立場となった飼い主さんは「睦月さんが避妊手術をしたり、体調が優れなかったりしたときは、我がことのように心配で……。両親がどのような思いで自分を育ててくれたかわかりました」とも語っています。
愛情深い性格と心癒やされる日々
睦月さんは、今年4歳になりました。
飼い主さんは、睦月さんの性格についてこう教えてくれました。
「とても愛情深い子です。私の視界に入るところにいつもいて、目が合うとフミフミしたりゴロゴロとのどを鳴らしたりします」
さらに、睦月さんは飼い主さんが置かれている状況や気持ちを敏感に察知する一面もあるそう。
「睦月さんは、私がリモート会議に参加しているときは、一切、邪魔をしません。ところが、そろそろ終わりそうな頃合いになると、それを察して飼い主さんの足元で待機するのです。また、就寝中、悪い夢を見て体がこわばってしまったときは、すぐに気づいて駆けつけてくれることもあります」
一方で、睦月ちゃんには、まだやんちゃな一面も残っているそうですよ。
「いたずらっ子なところがあります。突然、物陰からに飛びかかって私を驚かせるのです」
これから一緒に幸せな時間を
飼い主さんは、睦月さんと過ごしてきた4年を振り返ってこう語ってくれました。
「お迎え当初は、角膜が傷ついて失明のリスクがあったため、1カ月以上、保護具を装着して過ごしたことも。右目に少し濁りが残ってしまいましたが、治療を頑張って乗り越えてくれました。毎日、たくさんの幸せと笑顔をくれる睦月に感謝の気持ちでいっぱいです」
そして、睦月さんとの未来をこのように描いているといいます。
「とにかく健康で、ゆっくりと歳を重ね、何の苦労もせずに楽しい猫生を送ってほしいです。そのために、私自身も健康に気をつけようと思っています。睦月と一緒にかわいいおばあちゃんになること。それが、私の目標です」
愛情深い飼い主さんのもとで、元気いっぱい楽しい日々を過ごしている睦月ちゃん。これからも、ふたりの絆はより一層、深まっていくことでしょう。