海外駐在員の妻、主婦の「おもち」さん(@mochi_mochi_aus)は約4年前からオーストラリアで暮らしています。このほど夫の転勤が決まり、次の赴任先であるアメリカへ渡ることに。別れを惜しむ友人たちからプレゼントされたのは、菊の花束でした。
「明るく華やか」イメージが変化
日本で菊の花といえば、お墓や仏壇に供えるイメージ。しかしオーストラリアでは、母の日に贈る花なのだそう。
「以前は仏花のイメージが強かったのですが、オーストラリアでは母の日の定番の花束ということもあり、明るくて華やかなイメージに変わりました」(おもちさん)
母の日だけに限らず、ちょっとしたプレゼントにも選ばれているようです。
「オーストラリアの方は日常でも菊の花を渡しています。普段からスーパーなどでもよく見かけます」(おもちさん)
おもちさんはオーストラリアが初の海外生活。当初は英語が話せず、カルチャーショックの連続でした。
「今回の菊の花の件を含め、海外に住んでから自分の価値観がひっくり返るようなカルチャーショックをたくさん経験しました。自分の当たり前が世界から見ると当たり前ではないことを知りました。デメリットは、その海外の感覚のまま日本に帰国するとまた逆にカルチャーショックを受けることです(笑)」(おもちさん)
おもちさんの奮闘ぶりは、漫画エッセー「おもちのオーストラリア駐在あるあると日常1〜3」(Kindle版、無料)で読むことができます。
なぜ、日本では菊の花をお供えに?
菊の花が仏花として選ばれる理由は。花キューピット公式サイトによると、花持ちがよく、年間を通じて購入しやすく、格式が高く品のある花という点が挙げられるそうです。
実はおめでたい席でも重宝されているようで、「縁起のいい花として知られているため、お供えだけでなく結婚式などでも活躍しています。冠婚葬祭に菊が活躍するのは、花言葉にもあるように『高貴』な花であり日本で大切にされている花だからです」(花キューピット「仏壇に供えるダメな花と適した花、その理由 長持ちさせるコツ」から引用)。