「サックス」
投稿されたのは、針金で作った楽器、サキソフォン(サックス)の写真。ペンチと一緒に並べて置かれ、大きさがよくわかりますね。手先の器用さや緻密さが求められるであろう小さな作品を作った人に、コメントでは称賛の声が集まりました。
「テナー吹きなので刺さりました」
「完成度すげえ」
「元サックス吹きだからこれはすごいと思う!」
「んぇぇえ!?!?!?これ針金!?」
楽器の経験がなくても、非常に細かいところまで作りこまれていることがよくわかるのではないでしょうか。一体どのように作ったのでしょう。ポストをされたwire art-f.k- 楽器・動物等 ❁さん(@wireartfk1)に制作の過程など、詳しいお話を聞きました。
ーー市販の針金で作品を作っているのですか?
「市販のものを使用しております」
ーー作る際に大変だったことは?
「このサックスの作品は実はブローチになっていまして、針金にブローチピンをつけるのに苦労しました」
ーー制作の手順を教えてください。
「1本の針金でサックスのアウトラインを決めてから2本目の針金で厚みを出し、大きな形ができてからぜんまい部分などの細かな形を作ります。ホルンなどの複雑な構造の楽器を実物サイズで制作する場合は、小さなホルンを作ってから制作に入ります」
ーー針金のアートを始められたきっかけは?
「学祭で針金で作ったウクレレを販売したのがきっかけです」
ーーどのような作品が人気が高いですか?
「以前は実物大のウクレレが人気でしたが、最近は3センチ前後のサックスやホルンが人気です」
ーー今までの作品の中で、最も思い出に残っているものは?
「2年前に制作したチンパンジーの作品です。このサイズで全身の制作はこの頃が初めてです。針金で360度から見れるスケッチにしたくて針金の表情にこだわって制作しています。正面からみて置いた針金が横からみるどどう見えるのかを確認しながら作るのが大変でした…。
針金は編み物のように一点から繋げて制作するので全体のバランスをイメージしながらつくるのですごく時間がかかりました💦 一番時間がかかったのもこの作品です!」
wire art-f.k- 楽器・動物等 ❁さんは、今回紹介したサックス以外の楽器や多くの動物も制作されています。Xのアカウントやハンドメイドマーケットの「minne」に制作された作品が多数あります。