みなさんは、外食利用時にご飯(ライス)を食べ残したことはありますか。鈴茂器工株式会社(東京都中野区)が実施した「外食利用時のご飯(ライス)の食べ残しに関する調査(2024年)」によると、約4人に1人が「外食時にご飯を残している」ことがわかりました。また、外食利用時に提供されるご飯の量については、「多い」「少ない」と何かしらのギャップを感じている人が半数近くに上ったそうです。
調査は、年1回以上外食を利用する全国の20~69歳の男女338人を対象として、2024年9月にインターネットで実施されました。
その結果、外食利用時に「ご飯を食べ残した経験がある」と答えた人は全体の23.7%、「食べ残した経験はない」は76.3%となり、年1回以上の外食利用者の約4人に1人がここ1年で食べ残しをしていることがわかりました。
さらに、「外食時に提供されるご飯の量」について尋ねたところ、「多いと感じる」(25.4%)と「少ないと感じる」(18.0%)を合わせると、何らかのギャップを感じている人が43.4%に上ることが判明。
また、「ご飯を食べ残した経験の有無とご飯の提供量」の相関を調べた結果、「提供量が多い」と感じている人の60.5%、「少ない」と感じている人の13.1%が「食べ残した経験がある」と答えており、自身の食べたいご飯の量と提供量のギャップと食べ残し経験は高い関係性にあることがわかりました。
そこで、外食利用時のご飯の提供量にギャップを感じている147人に対して、「自身が食べたい理想の量」と「実際の提供量」との差を調べたところ、「多い」と感じた人は平均「57.4g」多く、「少ない」と感じた人は平均「88.9g」少ないという結果になりました。
具体的には「多い」と感じる人では約2~3口分、「少ない」と感じる人では約半杯強も多く食べたいという回答が得られており、これはお茶碗一杯が約132gであることを考えると、この差はフードロス発生の一因となっていると考えられるといいます。
ちなみに、「ご飯の提供量にギャップを感じた場合の対処・気持ち」では、「ちょっと失敗したかも」と後悔する意見が多かったほか、ご飯が多いと感じる人は「残すのがいやなので全部食べる」という声が寄せられました。
一方、少ないと感じる人は「足りないと思ってもそのまま食事を済ませる」といった意見もみられたことから同社は、「メニューにご飯の量を明記したり、客側が選べるようにすることで、不満を未然に防ぐことができるのでは」とコメントしています。
最後に、外食で提供されるご飯について「出来たら良いと思うこと」を教えてもらったところ、「自分の食べたい量を適量盛れる」(48.8%)や「温かいご飯を食べられる」(37.0%)など、美味しさと量のバランスを重要視する意見が多くみられました。
また、提供量のギャップを感じている人の58.5%、食べ残し経験がある人の52.5%が「適量盛れること」を求めている一方で、「現状に不満はない」と回答した人は全体の17.8%にとどまっています。
このような調査結果から同社は、「ご飯の量を自由に選べるようにすることで、客側はより快適な食事体験を送ることができ、さらには、食べ残しを減らしフードロス削減にも貢献できるという点でも、大きなメリットが期待できる」とコメントしています。