先日、看護師のきくこ(@u6dlcmZ5okfwVN1)さんがX(旧Twitter)に投稿した、とんでもない受診者とのやり取りが話題となり、約22万のいいねがついた。
「採血しようと医療用手袋つけたら、『私の血が汚いとでも!?』って言う受診者さんに初めて遭遇した…。噂には聞いてたけど、都市伝説的存在だと思ってた…。『その通りです』って普通に続行したけど」
「血液は『感染源』!あなたを守るためでもあるの!」
毅然とした態度で採血を続行したきくこさんは、その後の顛末を続けて投稿。
「(受診者は)さらに院長にもチクったらしいけど、『あったりまえでしょう!血液は感染源ですよ!ってか、看護師の手に前の人の血液付着してたり、看護師が指先に怪我してたらあなたにも人の病気がうつるの!あなたのためでもあるの!』って大説教されてしゅーんとしてた。やるじゃん院長」
きくこさんの投稿に対して、Xには多くの反響が寄せられた。
「自分に勇者の血でも入ってるのかってぐらい自信満々すぎる」
「手袋無しで医療行為なんて見たことないですけどね…」
「注射器の使い回しで国が肝炎感染の賠償してるの知らないんだろうな…」
「バイオハザードですよね」
「血はウ◯チより汚い、介護士やってる妻の言葉です」
「ウチの母は祖母(実母)の入院中、手にあか切れがある状態で祖母の血痕を知らずにティッシュで拭き、C型肝炎に感染したらしい…」
「以前、転けたご年配の方を救急車に乗せる際、手に相手の血液が付いたんですが、救急隊の方が消毒してくれました」
「出血した人を素手で触るのはダメと介護の講習会で教わりました。飲酒チャリで転倒出血した爺がいた時、素手で触ろうとした人がいたので止め、手袋がなかったのでビニール袋を手にはめてもらいました。救急隊員にお礼を言われました」
「クリーニングも、『血液が付着したものは受けてはいけない』と保健所から指導されてる。それを言うと、クリーニング屋のくせに!とか言ってくる客がいる。(血液は危険物だと)世の中に周知されて欲しい!」
「血液」は危険←医療の基本
また、医療関係者からも共感の声が殺到した。
「人間の中でいちばん汚いのは血液。医療入って最初に教えてもらったことです」
「学生の時、先生に言われた。おしっこと血液飲めと言われたら間違いなくおしっこ飲むよって。ビックリしたけど、勉強したらすごくわかった」
「手術で患者の血液浴びてC型肝炎かかって亡くなった若い外科医を思い出します」
「血液が付着したものは『特別産業廃棄物』という特殊な扱いで、運搬も処分場も特殊だし許可申請も大変。アンプルが手にぶっ刺さった時も、即仕事中断で検査と経過観察になったからなぁ。怖い怖い」
院長の話は聞く。でも看護師や事務には「キレる」
きくこさんは北フランスでの在住経験を持つ看護師。現在は日本在住で、勤務先も日本の病院。ポストに登場する受診者は日本人男性だという。
もし受診者が、「なぜ手袋をするの?」と冷静に質問をしていれば、きちんと説明していた、と投稿していたきくこさん。
「ただ、この手の最初から好戦的な受診者さんは、看護師や事務がきちんと丁寧に説明するとなぜか『口答え』ととらえ、もっとキレるのです。院長の話は聞くのに…」
「補足しておくと、確かにどうしても血管が見えないと手袋を外して採血する時はあります。ただそれは”仕方なく”であって、本来はするべきではありません」
(きくこさんのXの投稿より)