フードコートに1人でいたら…どこかのパパが子どもを置いて行った←「女性を狙ってやってる」「他人の善意を頼りにするな」

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

父親の油断から、3歳女児が殺害された凶悪事件

もちろん、子どもを放置する保護者は男性だけではない。

「先日、4歳くらいの子ども1人をイオ〇のキッズスペースに置いて行った母親と祖母を目撃しました。3分後にはギャン泣き…1分くらい見守ったけど、私が我慢できず、インフォメーションにその子を連れて行きました(すぐ付いてきてくれた。怖)」

そもそもなぜ、多くの人がほんの一瞬でも「子ども」を放置するな、とうるさく言うのか?

それは過去に、スーパーに来ていた幼児が、父親が目を離したほんの数分の間に陵辱され殺害されたという、おぞましい凶悪事件(『熊本3歳児女児殺害事件』)が起きているからだ。

「2011年に父親と5歳の兄と来た3歳女児が1人でトイレに行き、若い男に強制わいせつを受けた末に殺され、リュックに詰めて運び出され、遅れて探しに来た父親が遺体を運ぶ犯人とすれ違う、という地獄のような事件が起きているのに…」

「以前、デパートでもっと大きいお子さんが女性に連れて歩かれながら、助けて!とか、この人お母さんじゃない!と言っているのを見かけた人が声をかけて救出した、というのを読んだことがあります。その女性は、この子何言ってる?のとか、周りに誘拐とわからせないような感じだったそうです」

パパに置き去りにされた3歳児と5歳児のその後は…

ハッピーデイズ@支援員さんに話を聞いたところ、その日は週末でフードコートは混雑しており、「たまたま空いている席を見つけて子どもを座らせてた感じでした。女性や家族連れが多く、ピンポイントで私を狙ったわけではないと思います」とのこと。

「上の子は女児で、下の子は男児でした。2人ともお利口さんで、『うん。わかった』と素直に座っていました。私は自分の食事が終わったタイミングで席を立ちました。隣にいたのは5分くらいなので、その後、子どもたちがどうなったかはわかりません」(ハッピーデイズ@支援員さん)

その「数分間」を一生後悔する

ハッピーデイズ@支援員さんは「小学校の支援員」。仕事柄、「子どもと話すのは得意なので、悪意を持てば、個人情報を聞き出したり、どこかに誘い出すことは出来たと思います」と語る。

「子どもたちを女性の近くに座らせれば何かあっても助けてくれるだろう、という考えがその方にあったかどうかは不明ですが、『女性だから子どもに優しいはず』という思い込みはむしろ危険だと思います。実際、私はすぐに席を立ちましたので見守りはしなかったですし、もしかしたら私が悪人かもしれませんよね。

そもそも、たとえ数分でも我が子から目を離すことはとてもリスキーだと思います。事件・事故に巻き込まれる不幸な出来事が起きた時に、一生その数分間を後悔することになる。そういう過去の事例や可能性を多くの人が知っているからこそ、今回のポストは怒りと共に伸びたのだと思います」(ハッピーデイズ@支援員さん)

性善説の裏側のリスクから子どもたちを守って

凶悪事件のニュースではしばしば、「そんな人には見えなかった」という証言を見受ける。悪人は必ずしも悪人の顔をしていない、ということなのだろう。

悪意を持つ人物は常にターゲットを物色し、機会を伺っている。海外では臓器売買などを目的とした、子どもの連れ去り事件が多発しているという。

偶然その場に居合わせただけの他人(主に女性)に「子どもの安全」を担保させようとするのは、保護者としてあまりにも危機感がなく、無責任な行動と言える。

「今回のパパさんは、『うちの子たちは良い子だし、周囲にも悪い人はいないはず』という性善説の上での行動だったのだと思います。実際に世界がそうであれば、育児はもっとハッピーなのだと思います。

でも多くのリプライがその性善説の裏側のリスクを書いてくださっています。今回私が投稿したポストが伸びたことで、さらに多くの方が子どもたちの安全に気をつけてくれるようになれば良いのかなと思います」(ハッピーデイズ@支援員さん)

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