「シワを一本一本描いていたら一カ月がたっていました」
投稿されたのは、あまりにもリアルに描かれた手のひらの絵。一見、写真だと思われた方も多いのではないでしょうか? 光の入り方やシワの線まで緻密に描かれています。
「もはや本物」
「流石に写真...絵だあああああああうわああああ」
「ええっ!? 絵絵っ!?」
「写真かと思いました」
投稿には、写真にしか見えないというコメントが多数寄せられています。あまりにもリアルな手のポストをされたなな(@NANA_kome2017)さんにお話を聞きました。
ーー制作時間はどのくらいかかっていたのでしょうか?
「制作期間は2ヶ月ですが、毎日描いていたわけではないです。正味100時間くらいになると思います」
ーーこれで完成でしょうか?
「この作品は完成と考えています」
ーーここまで細かく作品作りをすることは普段から?
「私は絵を描く作業の中で描き込みをする事がいちばん好きなので、写実的な絵を描く時は今描ける最大まで描き込みます」
ーー絵を描き始めてどれくらい?
「本格的に描くようになってから3年ほどです」
ーー絵を描く際にご自身が気をつけているポイントは?
「ごく基本的なことですが、形の歪みが無いようにすることや、適切な構図を考えるように意識しています。写実的な着彩画については、丁寧に色を塗ることでブラシで描いたタッチをいかに消せるかが大切だと考えています」
ーーご自身の作品で特にお気に入りの作品は?
「Xの固定ツイートにある、ボールペンと絵の具で描いた絵です。
時間を気にせず、気が済むまで描き込むことで、丁寧に描き込むコツを掴めた作品だったので思い入れがあります」
ななさんは「私の絵が、海外の方を含め、かなり多くの方に見てもらえて、驚いています。絵は、例えば美術系大学受験や、各分野において優劣、序列が付けられ、評価されるものでもありますが、作者自身の想定しない視点で、想定していなかった方々から評価されることもあることを実感しています。絵が好きで描いている方々に、このことを伝えたいです。作者自身も気づかない自分の絵の魅力に、誰かが気づいてくれることがあります」と話してくれました。