みなさんは、「結婚相手」を探すためにマッチングアプリや結婚相談所を利用したことはありますか。結婚相手紹介サービスを提供する株式会社オーネット(東京都中央区)が実施した「マッチングアプリ・結婚相談所の利用と周知」に関する調査によると、約4割の人がマッチングアプリあるいは結婚相談所を利用して将来の結婚相手を探した経験があることがわかりました。では、利用したことで、結婚を前提とする異性との出会いにつながった人はどのくらいいるのでしょうか。
調査は、全国の25~34歳の独身男女578人(男性:303人、女性:275人)を対象として、2024年7月にインターネットで実施されました。
調査の結果、将来の”結婚相手”を見つけることを目的に「マッチングアプリや結婚相談所を利用した経験がある」と答えた割合をみると、「マッチングアプリのみを利用した」(30.3%)と「結婚相談所のみを利用した」(4.7%)、「両方を利用している」(7.3%)を合わせて42.3%となり、これに「利用しようと思っているが未だ利用したことがない」(8.7%)を含めると全体の51.0%に利用意向があることがわかりました。
これを男女別にみると、「マッチングアプリのみを利用した」と答えた割合は男性が27.1%、女性は33.8%、「結婚相談所のみを利用した」は男性が5.0%、女性は4.4%、「両方を利用している」では男女いずれも7.3%という結果になり、合算すると男性が39.4%、女性が45.5%で女性のほうが6.1pt高くなりました。
では、マッチングアプリや結婚相談所を利用したことにより結婚を前提とする相手と出会うことができたのでしょうか。
マッチングアプリや結婚相談所を利用した244人に尋ねたところ、4割強が「出会えた」(46.7%)と回答。特に男性では54.6%と半数以上となっており、女性の39.2%より15.4ptも多い結果となりました。
この結果について同社は、「出会ったその後の交際状況や実際に結婚に至ったかどうかまでの言及はしていないことから、結婚を前提とした交際に至った、結婚したということと区別して言及する必要があるものの、まずは『異性と出会う』という段階において、マッチングアプリや結婚相談所は結果が期待できるのではないか」とコメントしています。
次に、「マッチングアプリ・結婚相談所を利用していた(いる)ことを、身内や知人に話したことがありますか」と尋ねたところ、「知人や友人(職場以外)」(57.0%)、「身内(親または兄弟)」(34.4%)、「職場の知人や友人」(21.7%)などが上位となった一方、「誰にも話したことはない」(18.4%)という人も2割近くみられました。
男女別にみると、「知人や友人(職場以外)」は男性が52.1%、女性は61.6%、「身内(親または兄弟)」は男性が30.3%、女性は38.4%、「職場の知人や友人」は男性が18.5%、女性は24.8%となり、職場以外の知人や友人に話す、または相談するという傾向は男女ともに高いものの、全体的には女性のほうが利用していることを周囲に共有する傾向が高いことが読み取れました。
一方、「誰にも話したことはない」と回答した45人にその理由を教えてもらったところ、「プライベートな事なので話す必要はないと思う」(全体48.9%、男性54.2%、女性42.9%)が最多となりました。
男女で差がみられた回答としては、「恋人や結婚に焦っていると思われるのが恥ずかしい」で、男性の8.3%に対して女性が19.0%と10pt以上高くなっていました。
最後に、「マッチングアプリや結婚相談所を利用していることに対しての相手の反応」を聞いたところ、「特別な反応もなく普通に会話を続けた」(46.2%)や「相手も利用していたことで会話が盛り上がった」(37.7%)などに回答が集まりました。
上位2つの回答で8割以上を占めたことから、マッチングアプリや結婚相談所を利用していることについて同社は、「知人・友人、そして身内(親または兄弟)との会話の話題の一つとしてある程度定番の話題として定着しているという事がいえる状況なのかもしれません」とコメントしています。
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【出典】
▽結婚相手紹介サービス「オーネット」調査