「自己流ルール」は危ないよってこと
今回投稿された『No More すり抜けライダー』の図解について、日頃から二輪車の危険走行にヒヤッとさせられている「自動車を運転する人たち」からも多くの反響が寄せられた。
「そういえば先日、右折待ちの車列を左からすり抜けして、先頭から我先に右折しようとして対向車と事故りかけてた愚かなバイカーがいました」
「すり抜け自体が”リスクを伴うこと”なのは周知の事実で。過失割合だの道交法違反だの言ったところで、失った五体や命は帰ってこないんだから」
「車もバイクも乗る側としての意見だけど、日本の道路交通法上バイクも車両扱いなので、車もバイクも追い越し追い抜きは車と同じ手順踏みましょうねってだけなのよ、出来ない人が多いってだけで。ルールはあっても自己流を貫く人が多い」
「『違反じゃないんだから、やっても問題ないでしょ』ではなく、危ないからやめましょうね、ってことなのでは?で、その”危ない”とされる理由は、ライダーが車のドライバーとコミュニケーションを取らず、ライダー側の判断のみで行っていることにあるのではないでしょうか」
法令走行を遵守して「命」を守る走行を
「自己流を貫く人が多い」というコメントもあったが、実際、「違反とわかってても完全停止の渋滞で最後尾にいる時は前に行く。特に前にトラックがいる時に追突されたらバイクは死ぬから」などといった、二輪車ライダーの持論も多く寄せられた。
「二輪車ライダーの皆さんには、万が一交通事故を起こしてしまった場合、自分自身が怪我を負ってしまう可能性があること、刑事処分(罰金等)、行政処分(運転免許の停止・取り消し等)、民事責任(損害賠償)、実名報道等、さまざまなリスクがあることを知っていただきたいです。すり抜けをしないで、法令走行を遵守して、悲惨な交通事故を起こさない、遭わない、そして何よりも『楽しく』『安全』に二輪車を利用していただきたいです」(埼玉県警察本部交通部交通総務課)
埼玉県警察本部交通部交通総務課によると、埼玉県内では依然として自動二輪車(一般原付を除く)の死亡事故が多く発生しているという。
「令和5年度中、埼玉県内では122人の方が交通事故による亡くなっており、前年に比べて18人の増加となりました。本年、令和6年6月末時点では、44人の方が交通事故で亡くなっており、前年に比べて4人の減少となったものの、自動二輪車(一般原付を除く)は13人で、前年より3人増加と依然として多くの方が亡くなっている現状にあります」(埼玉県警察本部交通部交通総務課)
開放感が味わえ、小回りも利く二輪車は便利で楽しい乗り物だ。しかし、二輪車の交通事故は車よりも致死率が高く、重大事故につながる可能性が高いことを忘れてはならない。