リーウェイズ株式会社(東京都渋谷区)は、このほど、「30年間で人口が増加・減少する駅ランキング」を発表しました。同ランキングによると、30年後に最も人口が増加すると予測された駅は、東京都中央区の「勝どき」が1位となりました。一方、人口が減少すると予測された駅は、大阪市西成区の「萩ノ茶屋」が1位だったそうです。
調査は、国土技術政策総合研究所の「将来人口・世帯予測ツールV3(R2 国調対応版)」を用いて実施されました。なお、本調査では、人口増減を率ではなく人数で表しています。
調査の結果、「30年後に人口が増加する駅」は、1位「勝どき(東京都中央区)」(1万3846人増)、2位「流山おおたかの森(千葉県流山市)」(1万2800人増)、3位「入谷(東京都台東区)」(1万868人増)がTOP3となり、TOP10内に東京都内の駅が9駅ランクインする結果となりました。
「勝どき」や「入谷」などのエリアは、若年層や家族層の定住ニーズが高まっていることに加えて、交通アクセスの良さや生活利便性の高さが魅力となっています。また、「流山おおたかの森」では、新興住宅地の代表例として、教育施設や商業施設の充実が進んでいることが人気の背景にあることから、人口増加が見込まれる都心部や新興住宅地では、地域特有の経済的発展と都市計画のニーズが顕著なことがうかがえました。
一方、「30年後に人口が減少する駅」のランキングをみると、1位「萩ノ茶屋(大阪市西成区)」(2万759人減)、2位「花園町(大阪市西成区)」(2万586人減)、3位「今船(大阪市西成区)」(2万31人減)とTOP3はいずれも大阪市西成区内の駅となったほか、TOP10は全て大阪市内の駅という結果になりました。
特に大阪市西成区など、人口減少が見込まれる地域では、高齢化や空き家問題など、地域経済の衰退と共に社会的な課題も増加していることから同社は、「若年層の定住促進や地域の魅力再構築が急務であり、これを実現するためには教育施設や公共施設の充実など住民のニーズに合った施策が求められます」とコメントしています。