「おいでんせー」「またきんちゃいなー」方言であいさつする岡山のATM、地域で使い分け「ほっこりした気持ちに」

山陽新聞社 山陽新聞社

 岡山弁であいさつしてくれるATMが、岡山県内のコンビニやスーパーマーケットに登場している。県内の“共通語”だけでなく、備前、備中、美作の3エリアごとの方言も使い分け、音声案内を親しみやすくしている。

 取引の前後に流れる「いらっしゃいませ」「ありがとうございました。またお越しください」を方言に変えた。県内共通の「おいでんせー」「ありがとーなー」に続き、備前なら「よーこられたなー」「またこられー」、備中が「よーきてじゃったなー」「またきんせー」、美作は「よーきんちゃったなー」「またきんちゃいなー」と流れる。

 ATM運営会社のイーネット(東京)が、コンビニのファミリーマートや食品スーパーのハローズに設置する約130台で5月に始めた。備前は岡山市や玉野市、備中は倉敷市や笠岡市、美作は津山市や美作市などにある。

 県内にあるイーネットのATMを管理する中国銀行(岡山市)が、イーネットと協力して使用する言葉を考案。方言に詳しい岡山大学術研究院の中東靖恵准教授の監修を受けている。

 中国銀行の担当者は「ATMの音声を普段は聞き流しているお客さまにも耳を傾けていただき、ほっこりした気持ちになってもらえれば」と話している。

 イーネットは全国で同様のサービスを展開しており、岡山県は12府県目。

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