「今日、結婚しました」
大阪で結婚式を挙げた新郎新婦が仕掛けた大掛かりなドッキリ企画の動画がInstagramで話題になりました。
投稿したのは、企画に携わったウェディングプロデューサーの松岡実那さん。松岡さんによると、ドッキリ企画のターゲットは新郎の学生時代の後輩とのこと。彼女がいたことも結婚することも何も知らせず、“目隠し旅行”と称して後輩にアイマスクをしてもらい、仕掛け人の友人が静岡から大阪の式場まで連れて行き披露宴に参列してもらうというもの。
動画には、会場に着いた後輩が数時間ぶりにアイマスクを外して目にした披露宴の光景にびっくりする様子が映し出されています。新郎新婦を見た後輩は「ええ~~??」と驚きながらも、司会者に乾杯の発声をお願いされて快く引き受けました。そんなドラマのようなドッキリ結婚式に拍手を送る人たちが続出。たくさんのコメントが寄せられています。
「テレビカメラの入らない、一般の結婚式でもこんなに楽しい企画をされるなんて素敵です!!」
「お幸せに。もちろん新郎新婦とターゲット様に」
「こういうドッキリは面白いし誰も不幸じゃないから好き〜ただ、ただ、おめでたい!おめでとうございます!」
「きっとこの方みんなから好かれてる方なんだろうなぁ、って思います。新郎新婦様はお幸せに」
「スーツも祝儀も用意せんでええな ww」
「実は、結婚しましたドッキリはよゐこの有野さんが相方の濱口さんにめちゃイケの企画で仕掛けてたりするんですよね!テレビカメラの入らない、一般の結婚式でもこんなに楽しい企画をされるなんて素敵です!!」
多くの人たちを驚かせたドッキリ結婚式。企画の意図や当日のことなどを、新郎と結婚式を直接担当したプランナーの清水梨奈さんに聞きました。
後輩を驚かせようとドッキリ計画を2年ほど前から考えていた新郎 式場に着いた後輩の反応は?
――新郎さんが後輩を驚かせようとドッキリ計画を2年ほど前から考えていたそうですが、どうして後輩さんを驚かせようと思った?
新郎「彼は部活、サークル、学科全部一緒の後輩。付き合ってる人もいないと思っていた先輩が目隠しを外したら結婚している!という後輩の反応を見たかったと言うのが1番の理由です。あとは、仲のいいグループで唯一地元に帰ってしまったので付き合った情報や結婚した情報を隠せるから後輩を選びました」
――目隠し旅行について、当初後輩さんの反応は。
新郎「以前にテレビのバラエティー番組『水曜日のダウンタウン』でクロちゃんが目隠しをされて知らないところに連れて行かれるのを見て、違う後輩を目隠し旅行で地元の宇都宮まで連れて行ったことがあり、『俺もやられたい』と思っていたらしいです。そこで何回か目隠し旅行を数年前までやっていたんですけど、今回に関してはまたいつものように目隠し旅行だな〜といった感じだったよう。そしていつもならヘッドホンはしてないんですけど、後半にヘッドホンを付けたあたりから『どういうことや?』と思っていたみたいです。目隠しの時間は朝の5時半から12時半ごろまでの7時間ほどでした」
――また後輩さんが披露宴会場に到着した時のことを教えてください。
清水「連れてきてくださったご友人様は事前にお会いしており、会場での流れなど確認させていただいていたので、目隠しヘッドフォンした後輩さんをニヤニヤしながらご誘導されていました。後輩さんはただ静かに目隠しヘッドフォンを受け入れておとなしくエントランスに座ってくださいました。その時間はちょうど挙式中で私は挙式についておりましたため、他のスタッフにの誘導のもと登場前のお部屋にご移動していただき、乾杯のご発声の登場に備えていただきました。
静かに扉がオープンして前まで進み、まずはヘッドフォンをご友人様が取りました。そこでまず驚かれる後輩さん、その後目隠しをした状態で司会者よりアナウンスが入り、乾杯のご発声を促され自らアイマスクを取ると目の前には正装をしたたくさんの人たち、驚きながら横を見ると見覚えのある新郎様のお顔があり二度見とともに最高のリアクションをしてくださいました」
新郎新婦「今日のこの結婚式が私たちの人生の中で1番の思い出に」
――式を終えて、新郎新婦さんたちのご感想は。
清水「結婚式でやりたいことにお付き合いいただいて一緒に考えていただいて本当に感謝しています、今日のこの結婚式が私たちの人生の中で1番の思い出になると思います、とお手紙をいただきました」
――ドッキリ企画を手伝われた清水さんにとって、どんな結婚式でしたか。
清水「結婚式が行われたのは、大阪港駅にございます『18(アンウィット)Produced by Casa d’ Angela』という式場です。初めて新郎新婦様がご見学してくださった時からこのドッキリ企画のお話をしてくださり、何度も相談を重ね当日を迎えることができました。皆様に感謝を伝えたい、とともにとにかく楽しんでほしいという気持ちがあり、このドッキリ以外にも新婦様のピアノと新郎様のお歌で盛り上げるシーンがあったりと、会場中が温かい空気に包まれながらたくさんの笑顔で溢れたお式となりました。お客様からやりたいとの大変素敵なアイデアとご相談をいただき、式場スタッフの団結力を発揮して全力でお手伝いさせていただいたことがドッキリ大成功につながったのではないかと感じております」
今回行われた式場「18(アンウィット)Produced by Casa d' Angela」(@an_huit)は、2023年1月リニューアルオープン。天保山大観覧車目の前にある邸宅全体を貸し切りにするため天候に左右されずに、いつでも安心して結婚式が挙げられるとのことです。