ずっと仲良くしてくれたのは誰?
つみれちゃんは、捕獲器に入ったまま動物病院へ直行します。道中は大暴れ。動物病院に到着しても、大暴れの大絶叫。動物病院では避妊手術をしてもらい、各種検査とワクチン接種もしました。色々とやったもんですから、一晩入院に。
翌日、お母さんが動物病院へ迎えに行くと、つみれちゃんはまた大絶叫。「おかあさんをしんじたわたしがバカでしたー!」なんて言っているかのよう。この様子じゃご飯も食べられてないのではと心配になりましたが、看護師さんによると食欲旺盛とのこと。どうやら、つみれちゃんの心が乱れるのは、お母さんの前だけのよう。
K家に到着すると、つみれちゃんケージの中のトイレに籠城。絶対に心なんか開いてあげないんだからと、顔をプイッします。お母さんは何とか機嫌を直してもらおうと、チュールをケージの中に差し出しました。もちろん、つみれちゃんは口をつけません。すると、今度はお母さん、柄の長いスプーンにチュールをのせて差し出したのです。さあ、つみれちゃんはどうする!?
つみれちゃんは怒っています。信じていたお母さんから、こっぴどい裏切りを受けました。こんな狭いところに閉じ込めておいて、チュールなんかで機嫌が直るだなんて思わないでほしい。けれど、今までずっと仲良くしてくれたのもお母さんです。
少しだけ、つみれちゃんはスプーンからチュールを食べることにしました。チュールはお外にいる時から、つみれちゃんの大好物です。気づけば、スプーンは空っぽに。お母さんは笑いながら、またチュールをスプーンにのせてくれました。