お母さんの執念
街の木々が色づいた10月下旬、遂につみれちゃんが根負け。お母さんに子猫の居場所を教えてくれました。それは、伊沢さんが「ここじゃないか?」と目星をつけていたところ。さすがです。子猫の1匹は、なんと手づかみで保護。半年前までは猫に触れたこともなかったお母さんが。
次はつみれちゃんの番だとお母さんは意気込んだものの、つみれちゃんとまた会えなくなってしまいました。今までのお母さんなら「困ったな」で終わっていましたが、子猫の手づかみが出来たお母さんは違います。つみれちゃんがご飯を貰っているお家のチャイムを鳴らし、事情を説明。捕獲器を設置してもらうことに。
2023年11月6日、ちょうど、つみれちゃんがご飯を食べにきたところ、お母さんは捕獲器にご飯をセットして声をかけました。
「ここにご飯があるよ」
つみれちゃんは嬉しそうに捕獲器の中のご飯皿に近寄ります。途端、ガシャンと扉が閉まりました。この時のつみれちゃんの表情を、お母さんは忘れることができません。
「しんじていたのに…」
大ショックだったよう。