まだ立ってしてるの? 家庭での男性の小用「座りション派」が6割超え その実態を探る

松田 義人 松田 義人

いつからかマナーとしてもとめられるようになった、トイレにおける男性の「座りション」。

昭和世代の男性の中には「そんなもんかったるくてやってらんねぇ」「座ってやるなんて、男らしくない」と荒っぽいことを言う人もいますが、昨今は飲食店のトイレも「座りション」を促す告知もよく目にします。

では、家庭内ではどうなのでしょうか。2021年にライオンが発表した「男性の小用スタイルに関する意識調査」を参考に、「座りション」の現状に迫り、調査を担当したライオン担当者にも話を聞きました。

(※記事内のデータはいずれもライオン調べ/2021年6月/20〜60代の男性1500名対象)

「座りション」派は6割を超えていた

まず、座りション派の総計から。物心がついた子どもの頃から座りションになじんだ座りションネイティブ派が11.9%。元々は立ちション派だったが用の足し方を切り替えた座りションスイッチ派が49.0%と全体の6割以上の男性が座りションをしています。

座りションネイティブ派はさておき座りションスイッチ派に理由を聞くと、「周りに飛び散らせない配慮が必要」「洋式トイレでわざわざ立ってする必要がない」という意見が多く、冒頭で挙げた「立ちション」派の意見より紳士的な印象です。

「立ちション」派でも半数以上が「座りションに変えても良い」

また、前項の問いで立ちション派の中にも「今後座りションに変えても良い」という人は56.8%。「絶対に座りションに変えたくない」という人は14.5%でした。

ここからうかがえるのは、立ちションはやはり前時代的なもので、今後は座りション派がさらに浸透するだろうということ。特に立ちションでの「尿ハネ」の実態がさらに広まれば座りションがより根付くようにも思いました。

「小用スタイル」の変化で「汚れやすい」場所が変わる

調査の意図についてライオンの担当者に話を聞きました。

「当初よりトイレ掃除における『尿ハネ』に悩む方が多くいる事実がありました。対策として座りションをする家庭が増えているのでは?という仮説を立て小用スタイルを多くの男性から聴取しました。小用スタイルの変化で『汚れやすい』場所も変わります。トイレ用洗剤を販売する弊社としては、こういった『汚れやすい』場所にもいち早く対応し、解決すべき課題だと考えていました」

調査結果から「座りション」時代に対応した商品を開発

座りションの浸透に伴う、特に汚れやすい場所は「便器のフチ裏」「便座裏」など。これらを受け、ライオンが販売するトイレ用洗剤の開発にも反映させたとも。

「掃除しにくい便器のフチ裏などを掃除しやすいように開発した『ルックプラス 泡ピタ トイレ洗浄スプレー』という商品があります。トリガーをゆっくり引きながら便器のフチ裏をグルッと一周するようにスプレーすると、密着泡が便器のフチ裏にピタッと密着し、60秒後には擦らずに流すだけで掃除が完了できます。今回の調査結果はこういった商品の開発にも反映できました」

 

生まれる子の100%が「座りションネイティブ」になる推定も

座りションが今後どうなっていくのでしょうか。

「お子さんのトイレトレーニングのときから、座って用を足すように教えるご家庭も増えています。2050年には生まれる子の100%が座りションネイティブになるとの推定もあり、また、学校や公共施設のトイレについても個室化の議論が行われています。座りションは今後さらに浸透していくのではないかと思います」

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