ステーキやサラダなど、ガーリックチップをのせたら美味しくなるものはあれこれあります。そんなガーリックチップを、家庭でも売り物くらいにキレイに仕上げる簡単な方法がXに投稿されて注目を集めました。
「需要あるか分かりませんがガーリックチップを作る時はにんにくを予め水に漬けておくと売り物ぐらい綺麗に仕上がります。」
こんな投稿をしたのは、都内某レストランの料理長をしながらさまざまな調理のアイデアをXに投稿している「麦ライス(シェフ)」(@HG7654321)さんです。
麦ライスさんのガーリックチップの作り方は、
① スライスにんにくを水に20分漬ける(3、4回水を取り替えると良い)
② 冷たい状態の油ににんにくを入れ”超弱”にかける
③ 油が温まり泡が出始めたら超弱火のまま20分〜30分加熱する(にんにくの分厚さによる)
④ 色がいい感じになったら素早くザルに上げ、素早く紙を敷いたバットに広げる(ここを素早くやらないと加熱のしすぎにより焦げてしまうのと、にんにくが油を吸うのでベタっとなってしまう)
ステーキの上に、美味しそうに色づいたカリカリのガーリックチップをのせた画像が添えられ食欲をそそられます。
「うわあ!これは嬉しい知識です。ありがとうございます❣️」
「ステーキ焼くときいっつもカリカリにならず物足りなかったんです! めちゃくちゃ役に立ちますありがとう😭」
「いつもすぐ炭化するのでこういう情報助かります」
「ただ油で揚げるだけじゃこうならなかったんだ。納得した。」
投稿には、感謝の声が寄せられ、実際に作ってみた人からは「これは昨夜のトンテキで早速役立ったw」「いつも残念な感じに仕上がってたニンニクチップが、美味しく作れました!」と喜びのリプライが届きました。
ニンニクを水につけると、ニンニクのねばりとなる糖質(多糖質)が取り除かれ、ニンニク同士がくっつくことを防いで、キレイに揚げることができるようです。麦ライスさんにお話を聞きました。
──ニンニクを揚げる油は、何がおすすめですか?
サラダ油がおすすめです。オリーブオイルなどもありますが、オリーブオイルは加熱や保管方法によって酸化したり劣化してしまうためサラダ油であればその辺りの心配が少ないのでおすすめです。あとはサラダ油は無臭なのでどんな料理にも使えます。
──多めの油でガーリックチップをつくって、その油をパスタにつかうレシピも美味しそうです! ちなみに少ない油で作ることもできるのでしょうか?
油はニンニクが完全に浸かる状態が良いですが、ニンニクが半分以上浸かる状態でも途中ひっくり返せばつくれます。また、IHタイプのコンロでは出来ないテクニックですが、鍋を斜めにすると少量の油で済むのでおすすめです。
──ほかにポイントはありますか?
にんにくスライスの厚さを出来るだけ全て均等にすることで仕上がりの時間が同じになり、ムラがなく綺麗に出来ます。
──出来上がったガーリックチップはどのように保存すれば良いですか?
完全に冷めたら瓶の容器に入れて、冷蔵庫保存で大丈夫です。
◇ ◇
ちょうど道の駅で購入したネット入りのニンニクがあったので、筆者も水につける方法でガーリックチップを作ってみました。
途中で気がついたポイントは、水につけたあとにクッキングペーパーである程度水分を取り除いたほうが良いということと、フライパンを熱する前にニンニクを入れておくこと。どうしてもスライスしたニンニクのサイズがバラバラで、完成時間がそろわなかったのですが、出来上がったニンニクからお箸で取って広げておけばOKでした(そうすれば最後に慌てなくてすみます)。
結果は、キレイな色のカリカリとしたガーリックチップができあがりました。青菜の炒め物やサラダにパラパラして楽しんでいます。
麦ライスさんはにんにくつながりで、「カレーを作るときに、弱火の油でじっくり加熱したニンニクをたっぷりを入れると格段に美味しくなるのを全人類に知ってほしい🍛🧄」とも投稿。ニンニクはペーストにするとよいそうです。
■麦ライス(シェフ)さんのX https://x.com/HG7654321