「シミになった」「落ちない」ハロウィーンのタトゥーシール、子どもは皮膚トラブルに注意 消費者庁がアドバイス

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 10月31日のハロウィーンが近づき、小売店などでは仮装やパーティーグッズを集めた特設コーナーが開設されています。そんな中、消費者庁が運営する公式Xアカウント「消費者庁 こどもを事故から守る!」は18日、こんな投稿をしました。「【タトゥーシールでの肌トラブル】顔にタトゥーシールを貼ったら肌にシミが残った、等のトラブルが報告されています。こどもは大人に比べて皮膚が薄いため、特にご注意を!」(投稿から引用)

皮膚について注意表示がない製品も

 タトゥーシールとは、顔や腕、足などに貼るとタトゥーを施したように見えるシールのこと。フェイスシールやボディシールなどの名称でも流通し、雑貨店や100円ショップ、子ども服専門店などで簡単に入手できます。貼り方は水で湿らせて貼るものや、体温の熱で転写するものなどさまざま。ハロウィーンのような季節のイベント以外にも、スポーツ観戦や音楽ライブなどでも人気のアイテムです。

 おしゃれ度がアップし、イベントを盛り上げる効果がある一方、同庁には次のような事故情報が寄せられるようになりました。

 「タトゥーシールを子どもの頬に貼ったが強くこすらないとはがれず、あとがかさぶた状になり、現在シミになってしまった」(5歳以下)。「娘がハロウィン用のタトゥーシールを頬に貼って、8時間ほど経過した後にはがしたら、発赤し痛みがあった。シールはボディ用で顔用ではなく、皮膚の弱いところには貼らないように注意書きがあった」(10歳代)など(いずれも消費者庁「こども安全メール from 消費者庁」Vol.527タトゥーシールによる皮膚トラブルに注意!から)。

 国民生活センターは2019年、インターネットで販売されるタトゥーシール20銘柄のテスト結果を発表しました。12銘柄には日本語表記がなく、日本語表記のあった8銘柄のうち、皮膚について注意表示があったのは5銘柄のみ。さらに一部の製品からは、化粧品には含有が認められていない成分が検出されたそうで、「皮膚の炎症やアレルギー等の原因になる物質が含有されることもあることが分かりました」(同センター発表から)。

事故を防止するには

 消費者庁と国民生活センターでは、「子どもの皮膚は大人に比べて表皮が薄く、皮膚障害が発生する可能性があります」とした上で、事故防止のアドバイスとして次の6点を掲げています。

【事故防止のアドバイス】

(1)化粧品のように安全性の基準等が定められた製品ではないことに留意して使用しましょう。子どもに使用する場合は、より注意が必要です。

(2)アレルギー体質の方は、成分表示をよく確認しましょう。

(3)肌に傷や湿疹などの異常がある場合には使用しないようにしましょう。症状を悪化させる可能性があります。

(4)使用方法、剥がし方、対象年齢及び使用上の注意をよく読んでから使用しましょう。

(5)事前に腕の内側などの目立たない部分で使用テストをしましょう。

(6)肌に合わない場合はすぐに使用を中止し、赤み、腫れ、かゆみ、痛み、刺激や黒ずみ等の異常がある場合には皮膚科医を受診しましょう。

(消費者庁2019年9月18日ニュースリリース「タトゥーシールやフェイスペイントによる肌トラブルが発生!」から)

 SNS上にも「子どもに貼るときは気をつけないと」「本当にはがれにくい。わが家ではやらないようにしてる」「アルコールのウエットティッシュやメイク落としでも落ちなかった」などの経験談が複数あります。高校生や30代が皮膚障害を起こした例も報告されているので、幼児に限らず肌が弱い人は注意が必要です。

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